三菱の歴史

2024.02.29

漫画「千年くすのき」彌太郎編

第6話 国あっての三菱

千年くすのき プロフィール

原作:成田 誠一(なりた・せいいち)
『マンスリーみつびし』冊子時代に連載していた歴史エッセイ『千年くすのき』著者。本連載はこのコラムの漫画化。

漫画原作:星井 博文(ほしい・ひろぶみ)
漫画原作者、漫画家。『まんがでわかる 伝え方が9割』(ダイヤモンド社)など経済から歴史ものまで著書多数。「なんでもマンガにしちゃう男」

@hoshiihirofumi(X、旧twitter)


漫画作画:上川 敦志(かみかわ・あつし)
漫画家。小学館「少年サンデー」などで活躍。同社の学習まんがシリーズでも著書多数。『小学館版 学習まんが人物館 スティーブ・ジョブズ』(小学館)など。実は女性。


題字:藤田 紅子(ふじた・こうし)
書道家。毎日書道会審査会員、南不乗発会、現日会副会長、高知現日会長、安芸全国書展審査会員。安芸全国高校生書展審査員。

その名のとおり、彌太郎の“こころざしの軌跡”が分かる!
「安芸観光情報センター~彌太郎こころざし社中~」へ

岩崎彌太郎の故郷、高知県安芸市。その安芸市に観光情報センター~彌太郎こころざし社中があります。観光情報センターの大半を占めるメインコンテンツとして、郷土の偉人、彌太郎の生き様と功績を今に伝えています。右側の高い壁は船の帆をイメージしているそうです。

中に入ってみましょう。パネルなどブルーを基調とした館内、これもやはり大海の色ということでした。海と船に象徴される彌太郎の波乱の人生を辿ってみましょう。

立体年表というのでしょうか。井ノ口村に生まれてから日本を代表する企業を実現するまでの人生の流れが分かりやすく表示されています。写真やイラストも豊富なので理解しやすい印象です。

2010年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』に登場した岩崎彌太郎役の衣装や小道具、そのレプリカなども展示されています。この鳥かご満載の背負子を背負った彌太郎の姿、確かに覚えています。従来の彌太郎像を覆す、意外な姿と斬新な演出に驚いたことを思い出しました・・・。着物のほつれ具合など細部にこだわって作られており制作側の熱意が伝わります。

タッチパネルで人物相関図やゆかりの地を調べることもできます。こちらはTOPPANの最新技術、フォトギャラリーサイネージCONBORを駆使した『コンパス』。2020年の三菱創業150周年に合わせた安芸観光情報センターのリニューアルに伴い、設置されたものだそう。直感的に操作できるのでゲームのようで楽しい。
館内にはシアターコーナーもあり、動画で彌太郎や安芸市について知ることもできます。

ハイライトは「力行仁乎近」(りっこうじんにちかし)のパネル。天井から差し込む光と、やはり船を模したタッチパネルとともに撮影スポットとしてもおすすめ。この連載『千年くすのき』の執筆陣&編集部チームで記念撮影。
ちなみにこの書は、彌太郎が10代の頃に書いたものだそう。達筆!「真面目に務めることは仁に近い」という意味で、真摯な人柄と志の高さがうかがえます。

岩崎彌太郎の歴史をお勉強した後は、安芸市の名物の釜揚げちりめん丼ランチに舌鼓。安芸観光情報センターからもすぐの「廓中ふるさと館」では物産販売とレストランが併設。地元野菜を使ったご当地グルメをいただけます。

安芸観光情報センター~彌太郎こころざし社中~
高知県安芸市矢ノ丸1-4-32
詳細はこちら

廓中ふるさと館
高知県安芸市土居1017-1
詳細はこちら

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