
台北101
台湾の首都である台北市は、「グローバリゼーションと世界都市研究ネットワーク(GaWC)」の「世界都市ランキング」(2020年)において、ソウル、ダブリン、チューリッヒ、サンフランシスコ、ルクセンブルク等とともに「アルファ」都市に選ばれました。
台北市の経済の主流は第三次産業(サービス業)が占め、これに第二次産業(工業)が僅差で続き、同市の産業構造に第一次産業(農業、林業、漁業、畜産業)が占める割合は少なくなっています。主な成長分野は小売りと卸業、金融サービス、展示会産業、情報通信技術(ソフト・ハード)、バイオテクノロジーなどです。
台北市は、台湾のその他の都市や県よりも産業が栄え、経済が盛んなだけでなく、海外からの観光客の大半が台湾のなかで一番に訪れたいと思う都市でもあります。台北には19の国定の史跡、180の市指定の史跡に加えて329の歴史的建造物、5つのモニュメントなど数々の文化的ランドマークがあり、台湾随一の史跡・博物館数を誇るなど、ほかの都市にはない魅力を備えているからです。また多様性と活気にあふれる台北市には、野雁保護区や関渡自然公園などの自然保護区、大安森林公園などの都会の緑地、建国仮日花市、宝蔵巌国際芸術村といった文化的スポットなど、さまざまな地域があります。
エビ釣りをしたり、ご利益を求めてお寺を巡ったり、お寺に光明燈を奉納したり、縁結びのお祈りをしたりするのが市民のライフスタイルの一部となっている台北は、家族での外出先としてもおすすめです。また台北市では、毎年恒例の新年を祝うイベントや「台北101」ビルでのカウントダウン花火、さらに台北ランタンフェスティバルなど、老若男女の楽しめるイベントが行われています。
フレンドリーな都市として、多様で豊かな旅行体験を提供する台北は、世界中の旅行者の注目を集め、旅行雑誌や Lonely Planet、Fox
News、BuzzFeedなどのオンラインメディアにおいて、おすすめの観光地に選ばれました。
Tripadvisorのサイトでの口コミをOpView社が分析した結果によると、世界の旅行者が感じる台北の魅力トップ10(2017年)は、台北101ビル、国立故宮博物館、龍山寺、
中正紀念堂、士林夜市、猫空ロープウェイ、象山自然歩道、西門町、台北市立動物園、饒河街夜市だそうです。
北投温泉、行天宮、忠烈祠、陽明山国立公園などの観光スポットも、世界中の旅行者から高く評価されています。

中正紀念堂
三菱化工機株式会社の台湾支店について
三菱化工機は1969年に、台湾にメタノール合成プラントを建設するというプロジェクトの設計・調達業務を受注、これが初の台湾からの受注でした。このプロジェクトの成功以来、東南アジアだけでなく世界中でプラント建設の経験を重ね、実績を積み上げてきました。
最近は、プラント建設プロジェクトの主なターゲットとして、経済成長著しい東南アジア地域に重点を置いています。また設計から建設・管理全般のプロセスに至るまで、積極的に関わっています。
さらに顧客との関係強化に向けて、さまざまな国に事業を拡大、各地域でお客さまのニーズにお応えするために多くの海外事務所を開設してきました。台湾支店(旧台湾駐在員事務所)もその1つです。
2012年4月に三菱化工機は同社初の台湾連絡事務所として台湾駐在員事務所を台北に開設。この事務所は三菱化工機が海外プラント建設プロジェクトを行うための永続的な拠点として、台湾政府から各プロジェクトの建設許可を取得、事業パートナーと協力してさまざまなプロジェクトの完遂を図りました。またプラントの建設、増設、改築などのプロジェクトでさまざまな日本企業と協力し、台湾での日本企業による化学事業の発展に欠かせない役割を果たしてきました。その間、製品の性能、品質、安全性、技術面での管理の専門知識について、三菱化工機はお客さまから極めて高い評価をいただいています。顧客サービスの強化を目指す同社は、日本企業から信頼を得るだけでなく、台湾の地元企業からの信頼も得たいと考え、お客さまの期待にすぐお応えできるよう、2021年10月に台湾支店を開設しました。
私自身は2018年から三菱化工機で現場のアシスタントとして働き始め、さまざまなエンジニアリングプロジェクトに携わり、おもに現場の事務所で管理業務に従事しつつ、翻訳面でのサポート役も務めてきました。どのプロジェクトでも貴重な経験をすることができましたし、次のプロジェクトでより多くの貢献をできるよう、過去の経験を活かしてきました。微力ながらも会社のお役に立ちたいと思っていますし、会社から信頼していただいていることに深く感謝しています。当初は有期の勤務形態でしたが、2023年に無期に転換、これからはもっと自身の技能を発揮して会社の発展に尽くしたいです。
