若手社員登場

2025.09.11

三菱製紙

チャレンジ精神旺盛な若手社員が考えていることを紹介します。

自分の仕事を誇らしく思うのはどんなとき?

2024年に入社した紙素材事業部の谷ヶ﨑 愛さんと、機能商品事業部の飯島 柚水さんに話を聞きました。

三菱製紙株式会社

1898年創業。「情報・画像メディア」、「機能性製品」、「医療系・衛生製品」など幅広い分野で、安全かつ快適なサステナブル社会の実現に貢献する製品の開発、販売。さらに、適切に管理された森林からの木材(FSC®認証材)の調達を進め、パルプ事業、脱プラ製品の開発を行うほか、印刷・情報用紙で培った抄紙・塗工技術を生かして、特徴のある紙製品の開発に取り組む。

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インタビュアー写真

谷ヶ﨑 愛  AI YAGASAKI

2024年入社。紙素材事業部 紙素材営業部
「紙製品輸出の貿易実務の経験を生かして、今年度から海外向けの法人営業も担当します。商品知識を身につけ、訴求力を磨いて、顧客のニーズを踏まえた提案ができるように努力していきたいです」

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飯島 柚水  YUZUMI IIJIMA

2024年入社。機能商品事業部 産業資材営業部
「これまでの営業活動を通じて、エアコンのフィルターがとても奥の深い分野であることを知りました。今は新規開拓の場面でもしっかりと製品の説明や提案ができるようになり、進歩を実感しています」

大切に送り出した「紙」が世界を舞台に活躍

語学の習得に力を入れ、韓国へ留学したり、ヨーロッパへ旅行したりするなど、学生時代から多くの経験をしてきた谷ヶ﨑さん。その頃の体験が今の仕事に少なからず影響しているという。
「たとえば海外の日用品のパッケージには、環境に配慮していることをアピールできる紙が日本より多く使われていると感じたり、紙を流せるトイレが少ない韓国では『水に溶けるトイレットペーパーがもっと普及するといいなあ』と考えたり。さまざまな体験から、いい紙の価値を世界に共有する仕事ができたらと思うようになりました」(谷ヶ﨑さん)。

「海外に関わる仕事を」という希望が叶い、入社1年目から紙素材営業部の海外営業チームに配属。商品パッケージや印刷用紙など、同社が扱う紙素材全般の輸出に必要な貿易実務を担当し、営業チームの業務をサポートしてきた。

おもな仕事としては、製造部門への発注書や、取引先との契約書、通関書類、LC書類(貿易取引の決済を保証する信用状)、保険証券の作成のほか、輸送船のブッキングも行う。取引先や関係者と英語や韓国語でメールをやりとりすることも多い。

「通関や保険のしくみなど、国際的な物流に関する知識や、貿易実務に必須の専門用語も多いため、1年目は文字通り毎日が勉強でした」と振り返る谷ヶ﨑さん。初めて教わる仕事は、上司の指示を詳細にメモし、2回目以降には必ず一人で対応できるよう心がけていた。
「その甲斐があって今は、貿易書類の作成から、製品を工場に発注する条件などもひと通り把握できて、やっと自信がついてきました」と笑顔を見せる。

そんな谷ヶ﨑さんが大きな達成感を感じるのは、海外の取引先から見本として送られてくる、最終商品を手にしたときだ。
「私が輸出手配をして、日本から送り出した紙でできた書籍や、清涼飲料のラベルを見ると、『当社の商品が世界中で活躍しているんだ!』という実感が湧いて、胸がいっぱいになります。いつか海外の旅行先で、自分が担当した商品を見つけられたら最高ですよね」と目を輝かせる。

入社2年目の今年は、印刷資材の取り引きを行う韓国企業の営業も担当することになった谷ヶ﨑さん。「また一から勉強です」と気持ちを引き締めながら、「三菱製紙の商品を世界に広めたい」という思いを実現するための一歩目を踏み出した。

自分のフィルターが社会を支えているという矜持

三菱製紙では長年培った製紙技術を生かし、バッテリー部品や不織布関連材料、水処理膜支持体などのさまざまな機能性素材事業にも取り組んでいる。産業資材営業部・フィルターグループで法人営業を担う飯島 柚水さんも、機能性商品の分野を担う一人だ。

「私達の部署で扱うエアコンフィルターには、鉄道用や家電用、換気空調用などがあり、それぞれ一名ずつ営業がいます。私の担当は自動車用エアコンフィルターで、お客さまは大手自動車メーカーになります」(飯島さん)。

排気ガスや花粉、カビやニオイなどの侵入を防ぎ、車内を清浄に保つフィルターには、機能別に多くの種類があり、それぞれの効能を組み合わせればあらゆる提案ができる。現在、飯島さんが扱うおもな案件は、既存製品の継続や仕様の一部見直し、新たな車種に搭載するフィルターの選定など。受注対応では、顧客の購買部や開発部などと何度も調整を繰り返す。
「今はとくに、価格調整に苦労しています。原価は高騰しているのに、競争力を上げるためには逆に価格を抑える必要があり、どこでコストを下げるかの選定が難しいですね」(飯島さん)。

もともと文具好きなことや、大学時代に「紙の3R※」をテーマに発表をした経験がきっかけとなり、三菱製紙を志望したという飯島さん。フィルターはまったく未知の世界で、最初は戸惑いもあった。
※紙を「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」の3つのRで管理し、環境への負荷を減らすための取り組み

「新人営業が本当に何も知らなくて、お客さまは困惑したかもしれません(笑)。私は文系出身ですが、フィルターの特徴を把握するには科学の知識も必要で、その点もかなり苦労しました」

その壁を乗り越えられたのは、「可能な限り多くの人とコミュニケーションしなさい」という先輩の助言のおかげだ。上長はもちろん、製造部門や工場の担当者、さらには顧客ともどんどん話し合い、疑問を解消していくことで、少しずつ理解の幅を広げていくことができたと思う。

飯島さんのいちばんの元気の素は、広告や街中で、実際に自分が担当している車を目撃することだ。 「私のフィルターが載った車だ!とひそかに喜んでいます。自動車は今の社会に不可欠であり、フィルターはその構成要素のひとつなので、自分が携わる製品がたくさんの見ず知らずの方の暮らしを支えている。そのつながりを実感できることがうれしいです!」と笑顔を見せた。

音楽に写真。「大好き」に浸る時間は欠かせない

谷ヶ﨑さんが大切にしているオフの過ごし方は、4歳になる愛犬とのお散歩と、小学校6年生の頃から弾き続けているアコースティックギター。父親の影響を受けて教わりながら弾き始め、大人になった今も、ギターと向き合う時間は谷ヶ﨑さんにとって大切な癒やしのひとときだ。

オフの時間にギターを向き合う時間は癒やしのひと時。「最近はギターでメロディを弾くソロギターを練習しています」(谷ケ﨑さん)。

「とくに人前に出て弾く機会もなく、完全に個人の趣味として楽しんでいます。最近は、歌手のテイラー・スウィフトや、IU(アイユー)などの曲がお気に入りです。弾き始めると楽しくてつい没頭してしまい、知らず知らずのうちに1時間も2時間もたっています。気分転換には最高ですね」(谷ヶ﨑さん)。

飯島さんがハマっているのは、お気に入りのカメラで日常の風景を撮ること。 「あるとき電気店でサンプルを見て、スマホより印象的な写真が撮れることに感動してしまい、昨年秋にデジタルカメラを購入。それからいつも持ち歩いています」(飯島さん)。自室に飾った花や、手作りの料理、大好きな東京タワーやスカイツリー、旅先の風景、友人のスナップなど、身の回りのあらゆるシーンが被写体だ。

「日が落ちて、東京タワーが点る瞬間をカメラに収めました」。飯島さんが撮影したお気に入りの一枚。

「たとえば、ピントをどこに合わせるかによって写真の主人公が変わったり、思いがけずストーリー性が生まれたりする、その変化がとても面白いです。今は身内だけで写真を共有していますが、今後はSNSでの公開にも挑戦してみたいですね」(飯島さん)。

チャレンジとフォローで成長できる環境に感謝!

入社1年目の奮闘をどこか楽しげに語ってくれた二人。こんな風に前向きにのびのびと働ける理由は何だろうか。

「実は、私のグループは上がベテラン揃いの年齢構成で、まるで親子のような関係性。若手社員を本当に温かい目で見守り、育てようとしてくれます。深い知識と豊富な経験を積んだ人ばかりなので、何のためらいもなく『教えてください』と素直に聞くことができ、学べる環境に恵まれているんです」(飯島さん)。

「比較的若いうちから、全体の流れを俯瞰するような幅広い業務や、責任のある仕事を経験させてくれます。もちろんその分、困ったことがあれば親身にフォローしてくれるのも、素敵だと思います」(谷ヶ﨑さん)。

若手の持つ可能性を信じて伸ばす風土のなかで、今後も二人はぐんぐん成長を続けていくだろう。

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