三菱グループ 活動レポート

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ジュニア選手の可能性を拓く競技会

ー三菱養和体操競技大会ー

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2023年11月4~5日、三菱養和会 東京・巣鴨スポーツセンター体育館で「三菱養和体操競技大会」が開催されました。この大会は、体操競技の普及・発展と日本の将来を担うジュニア選手(小1~中3の男女)の育成・強化を目的に行われるもので、今年で38回目となる歴史ある大会です。

体操を学ぶジュニア選手たちが、公式試合とは別に、他のクラブも参加する「交流試合」の機会は、会場の問題もあり非常に限られています。今回の会場となった巣鴨スポーツセンター体育館は、バレーボールコート3面分の広さを有し、男女それぞれの競技に使うゆか、跳馬、鉄棒、あん馬などが広いスペースにずらりと並べられるほど。そこに審判員が着席しスコアを表示する機械が置かれるといった公式大会さながらの雰囲気は、日頃の練習の成果を発揮するジュニア選手にとってまさに「登竜門」となる場所です。

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今年は首都圏を中心に22の体操クラブから200名が参加。人数制限なく観客が入り盛況に開催できるのは4年ぶりです。家族やチームメイトから大きな声援をもらえると、選手も力が入ります。まず各種目の審判員に挨拶をし、事前に練習をした上でGOの合図で競技を開始。終われば公式大会のように電光掲示板等で点数が示されます。その結果に一喜一憂する選手たち。でもその思いがこれからに繋がり、未来の体操選手が生まれることを期待せずにはいられません。表彰式でメダルを授与された子どもたちの嬉しそうな笑顔には、取材で伺ったこちらもおもわず笑顔になります。

この大会に参加経験がある先輩選手には輝かしい活躍を遂げている方々がいます。例えば2016年リオデジャネイロ五輪・体操団体総合金メダリスト 白井健三氏(第25回本大会 男子上級「ゆか」で優勝)をはじめ、世界選手権や東京2020オリンピックに出場した選手の存在は、ジュニア選手にとって日々の励みになっていることでしょう。

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今大会では、リオデジャネイロ五輪・団体金メダリストの田中佑典選手(田中体操クラブ)が、競技中に行われた「演技会」に参加。子どもたちが先ほどおこなった「鉄棒」の規定演技を披露しました。自分がおこなった規定演技とあの田中選手の演技とはどこが違ったのか、そんな思いで眼差し熱く田中選手の演技を見るのは貴重な学びの場です。

その後の質疑応答の場で、田中選手は「自分の体操人生は、初めて参加した競技大会で棄権したことから始まった。その悔しさをバネに練習を積んできた」と話し、今日思いどおりの演技ができなかった子どもたちへのエールも送りながら、日々練習して頑張ることの大切さを伝えていました。

※2023年12月25日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。