三菱グループ 活動レポート

三菱グループ 活動レポート

世代を超えた「交流の輪」と「和の精神」

ー三菱養和マスターズ水泳競技大会ー

三菱養和体操競技大会 イメージ1

2023年12月10日、三菱養和会 東京・巣鴨スポーツセンターで「第38回三菱養和マスターズ水泳競技大会」が開催されました。この大会は、マスターズ水泳の普及と健康増進への寄与を目的に1985年に第一回大会を開催。以来、多くの水泳愛好者の世代を超えた交流の場として回を重ねてきた貴重な大会で、今年は、人数、種目の制限なく4年ぶりの通常開催となりました。

「マスターズ水泳」の特徴は、何といってもその年齢・世代の幅広さ。今回の大会では、35の水泳クラブから25才から89才まで計607名のスイマーが巣鴨スポーツセンタースイミングプールに集合。男女別の個人種目とリレー種目、合わせて25の種目が繰り広げられました。

三菱養和体操競技大会 イメージ2

生涯スポーツとしての水泳を愛する方々が、世代を超えて参加される「マスターズ水泳」ですが、三菱養和マスターズ水泳大会は、他の大会と比較して、より多くの方が参加できるような工夫がなされた大会となっていることが特徴です。

マスターズ登録の有無に係わらず出場できる他、例えば、大会の最後に行われる「男女混合8×25mフリーリレー」は、三菱養和マスターズ水泳競技大会にしかないと言われる8人参加のリレーです。通常、リレー種目は4人で行うことが一般的ですが、三菱養和では、伝統的に男女の8人制。「8人の年齢の合計が320才以上」というルールがあるのみで、幅広い年齢層の選手8人で構成される多様性のあるチームによるレースは、応援するチームメイトや家族の声援で大いに盛り上がります。年齢の組合せに自由度が大きく、参加しやすいことを重視した大会であることが、マスターズ登録者だけではなく経験の浅い方を含め多くのスイマーに長く親しまれている理由の一つです。

今回の大会の最高齢選手は、三菱養和マスターズ個人メドレー100m80~84才区分、85~89才区分で大会記録を持つ89才の神林正昭さん。何と100m個人メドレーに参加した後、25mバタフライの種目にも参加。泳ぎ終えた後にうかがうと、「三菱養和の大会には、(タイムを)定点観測する意味で必ず参加しており、どの大会より多い約20回参加している。」と今回レースを振りかえりながらお話してくださいました。「この会場は、応援してくれる人たちの声を近くに感じられ、ハイタッチで喜んでくれるところが好き」と嬉しそうな笑顔も。来年90才での参加に向けて早くも目標タイムを設定されているようでした。

なお、本大会恒例のイベントは「80才以上の出場者のご紹介」。勇ましい音楽に合わせて25名が堂々と登場されると、大会参与で1960年ローマオリンピックの銅メダリストである竹宇治聡子さんから激励のメッセージが送られ、会場内には大きな拍手が響き渡りました。

大会終盤には、三菱養和スイムスクール在籍で、今年7月、世界水泳選手権2023福岡大会にリレー(4×200mフリーリレー)の日本代表として出場した吉田冬優(ふゆ)選手が模範泳を披露。スピードを間近で感じられる迫力あるデモンストレーションが行われ、大きく温かい拍手が送られました。吉田選手からは、速く泳ぐためのコツについてワンポイントアドバイスがあった他、男女混合リレーでは表彰式のプレゼンターとしても登場されました。

今年の三菱養和マスターズ水泳競技大会は、44もの大会新記録が生まれる活気ある大会となりました。幅広い世代のスイマーが、各自の目標を持ちながらも生涯スポーツを楽しむ者同士、お互いを応援し合う和の精神に溢れた大会でした。

※マスターズ登録者とは:日本マスターズ水泳協会に個人競技者登録とチーム登録を行うことによりマスターズ水泳協会の公式・公認競技会に出場することができる。

※2023年12月25日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。