
多彩に活動!
みつびし最旬トピックス
三菱のあゆみを知り富里への思いを育む
-「ふるさと富里再発見 学習発表会」-
タグを選択すると同じカテゴリの他の記事が探せます。
![]() |
壁新聞作りは富里市の子どもたちに愛郷心を育てるために市が実施している「ふるさと富里再発見事業」で行われているものです。事前学習会と都内学習会を経て8月から始まりました。
都内学習会では六義園や東洋文庫、旧岩崎邸庭園、三菱史料館、丸ビルなどを訪問。三菱グループ関連団体がサポートし、一般には公開されていない場所の見学も実現しました。
![]() 初顔合わせとなる事前学習会は、富里市の旧岩崎久彌末廣農場別邸公園で行われた
|
![]() 都内勉強会は精力的に岩崎家ゆかりの地を巡り、説明を受けた。旧岩崎邸庭園での一コマ
|
学校・学年の違う2人でペアを組んで新壁新聞を作ります。彼らの興味や関心を大事にする観点から、紙面の構成や内容は小学生たちに任せられました。「ふるさと富里再発見事業」の企画を担当した富里市教育委員会 教育部生涯学習課の市原 未咲さんは次のように話します。
「事前学習会や都内学習会の途中まで互いによそよそしいところがあり心配したのですが、バス移動している間に打ち解けて和気あいあいとした雰囲気になりました。富里に戻ってからは一緒に勉強するようになり、お互い助け合いながら壁新聞を作っていきました。内容や書き方については私たちから何も言わず見守ることにしましたが、自主的に集まって話し合ったり考えたりしているところを何度も目にしましたので、最後まで安心して任せることができたほどです。壁新聞を作った子どもたちを見ていて、学年と学校の枠を超えた友情が育まれたと実感しています」
![]() いよいよ壁新聞づくり。まずは全員で関心を持った項目をマッピング。
|
![]() 2人ごとにチームを組んで壁新聞を作る。
|
完成した壁新聞をいくつかご紹介します。(写真をクリックすると拡大表示します)
「岩崎家 久彌物語」。久彌の生涯と久彌と関わりの深い建物・場所を中心に紙面を構成しました
「三菱&岩崎家新聞」。三菱と富里の関係に触れ、平成24年に富里市に末廣別邸が寄付されたことについて触れています
意外な切り口で構成された紙面
![]() 富里市教育委員会 教育部生涯学習課の市原 未咲さん。
|
壁新聞は1紙ごとに着眼点が異なり、久彌の生涯に注目したものもあれば、三菱発展のあゆみに注目したもの、東洋文庫や旧岩崎邸庭園など三菱ゆかりの地に注目したものなど、各ペアが何に興味や関心を持ったかがうかがい知れます。久彌はアメリカのトランプ大統領と同じペンシルベニア大学ウォートン校の出身であること、カエルが苦手で旧岩崎邸に住んでいた頃は池のカエルを捕まえるため人を雇っていた、などといった豆知識も披露されました。クイズのコーナーを作った壁新聞が多くありましたが、市原さんは「これは予想外でした。大人が考えていた以上に、子どもたちは壁新聞を来場者に見てもらうことを意識して紙面の構成や内容を考えていたことに驚かされました」と率直な印象を明かします。
![]() 自分たちが作った壁新聞を前にして紙面の内容を解説している子どもたち。
|
壁新聞作りで感じたことや印象に残ったことを聞くと「久彌さんについて調べていたら、農業が好きなことや海外に興味があることが分かりました」「東洋文庫の書庫で久彌さんが集めた本が見ることができたのがいちばん印象に残っています」「昔の丸ビルで使われていた松杭が、いま床に置かれているのに驚きました」などと話してくれました。
![]() 富里市教育委員会 教育長の大澤 昌宏さん。
|
富里市教育委員会 教育長の大澤 昌宏さんは、発表を聞いて感じたことを次のように話します。
「子どもは興味のないことよりも興味を持ったことをやる方が、深く知ろうとします。大人には思いつかないような意外な角度の切り口から考えてまとめてくれたので、発表を聞いていて面白かったです。私が知らなかったこともいっぱいありました。自分たちで調べて壁新聞にまとめあげたことは、今後の成長に確実につながるはずです。学校に戻ったら、伝道師として今回体験したことや感想をアナウンスし、壁新聞作りが『面白そう』だと思ってもらえるようにしてほしいと思っています」
今回の経験をきっかけに、子どもたちにはきっと、富里のこと、久彌や岩崎家、三菱のことに興味を持ち続けてくれることでしょう。
![]() 全員が発表を終え、来場者からから大きな拍手が
|
※2025年10月7日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。