三菱広報委員会

   2016年4月14日、熊本地方に地震が発生しました。2日後の深夜にはマグニチュード7.3の本震が襲いました。火の国のシンボル熊本城は現在修復中で、城内へは二の丸までしか入場はできませんが、ライトアップはされています。阿蘇山も頂上付近には行けませんが、麓の景色を楽しむことはできます。

   九州で最初のIC工場として、熊本第一工場が設立されたのは、1967年のことです。その3年後に、現在の合志市の敷地に第二工場が設立され、今のパワーデバイス製作所(熊本)に至っています。当時はトランジスタやICの組み立てが主。75年にマイコンやメモリーの回路を作り込むウエハの開発に乗り出し、そのウエハのサイズを徐々に大きくしていき、96年にはパワーデバイスの生産を開始しています。現在、当製作所の製品は全てパワーデバイスになっています。
   パワーデバイスは電流・電圧を効率よく制御する半導体で、省エネの切り札といわれています。新幹線や電車、エアコンや冷蔵庫などのモーターを制御するインバーターに使用されています。熊本地震では生産がストップしましたが、5月に入り一部生産を再開。同月31日には全面生産を達成、関連会社を含め約1800名の社員が全力で復旧に努めました。また三菱グループの皆さまさから多大な支援をいただき、感謝しています。三菱グループの結束力をあらためて感じました。
   一方の液晶事業は、96年に現・菊池市泗水町に工場を建設し、液晶ディスプレーモジュールの量産を開始しました。2002年には、三菱電機100%出資のメルコ・ディスプレイ・テクノロジー鰍設立し、同じ敷地内で、中小型の産業用液晶モジュール事業へ参入しました。04年に液晶事業統括部を新設し、液晶事業の全責任を負う体制に再編しました。14年には、開発部門と製造部門を集約するためにLCDイノベーションセンターを建設し、翌年から本格稼働しています。
   41×52cmのガラス基板を使い、産業用や車載用の液晶ディスプレーモジュールを生産します。例えば、カーナビの画面や電車のトレインビジョンなど。少量多品種で、顧客のニーズに応えています。熊本地震では機器の位置がズレたり、幾つかの部品が破損し、生産は停止。その2カ月間の生産量を早い時期に取り戻すのが当面の課題です。

   敷地内では、関連会社を含め約1000名の社員が働いています。地域との触れ合いも大事にしており、両工場合同で毎夏、地元の人を招き夏祭りを開催しています。

パワーデバイス製作所(熊本)D棟1階、受付にて。

左/合志市にあるパワーデバイス製作所の看板
右/菊池市の同じ敷地内にある液晶事業統括部とメルコ・ディスプレイ・テクノロジー鰍フ看板