ライフスタイル企画

2024.03.07

料理企画 定番食材をひとひねり!

春を味わい尽くす
菜の花レシピ

3月の食材:菜の花

12月頃から店頭に並び始め、春の訪れを告げる野菜の代表格といえば菜の花。3~4月に旬を迎える菜の花には、βカロテンや葉酸、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンK、カリウム、鉄など、美容にも健康にも役立つ栄養がたっぷり。ほろ苦い独特の味わいとともに、春を感じながら楽しみたい野菜のひとつです。栄養を効率よくとるために、ゆでる場合はサッと、ゆでる代わりにレンチンするのもおすすめ。さらに油やたんぱく質とともにとるなどして、栄養素の吸収率アップにもこだわってみて。今回は手軽なグリル、春らしい白和え、映えもおいしさも両立させたちらし寿司…新鮮なおいしさに出合えるレシピをご紹介。
花が咲くとえぐみが増すので、しっかりとつぼみが締まっているものを。さらに葉や茎の緑色が鮮やかで、切り口がみずみずしいものを選ぶのがおすすめです。

<Recipe1>
フライパンで香ばしく焼くだけ、なのにお箸が止まらない!

菜の花とベーコンのグリル

このレシピのPoint!

☑ ゆでたり蒸したりすることが多い菜の花をグリルに。フライパン調理で簡単。
☑ ベーコンのうま味を菜の花にしみこませるように焼くだけ。
☑ ベーコンに塩味があるので、調味料は黒こしょうだけで十分。菜の花のほろ苦いおいしさが引き立つ一品。


【材料】 2人分
菜の花…100g(10~15本程度)
ベーコン…3枚
黒こしょう…少々

つくり方

① 菜の花の茎の下部は、5㎜ほど切り落とす。

② ベーコンは1枚を1/4にカット。

③ フライパンを熱し、ベーコンを炒めて出てきた油を全体に広げてから、菜の花を加える。

④ ベーコンも菜の花も焼き色がついたらひっくり返す。菜の花がくたっとしてきたら、ベーコンのうま味を菜の花に移すように、菜の花とベーコンを絡めながら炒める。黒こしょうを挽いて味を調える。

<Recipe2>
ほろ苦さと爽やかさがバランスよく混ざり合い、春を感じる一品

菜の花と金柑の白和え

このレシピのPoint!

☑ 菜の花に金柑を組み合わせて、食感にも味わいにもフレッシュな変化をプラス。
☑ 白和えには「充填豆腐」を使用するのが手軽。絞りたての熱い豆乳を、容器の中で真空にして固める製法の「充填豆腐」は加熱せずにそのまま白和えに活用できる。
☑ クリームチーズを加えることでまろやかなコクが出て、和食にはもちろん、ワインにも合うおつまみに。


【材料】4人分
菜の花…100g(10~15本程度)
金柑…4個
充填絹ごし豆腐…1パック(150g)
クリームチーズ…15g
塩…小さじ1/6
液体白だし…小さじ1/2
黒こしょう…少々

つくり方

① 充填絹ごし豆腐の水をきる。キッチンペーパーで豆腐を包み、皿などを重しにして、30分ほどおく。

② 菜の花は水を沸騰させた鍋に塩ひとつまみ(分量外)とともに入れ、2~3分さっとゆでて程よい食感に(レンチンでもOK)。水をよくきり、長さ3㎝程に切っておく。

③ 金柑は2~3㎜幅の輪切りにして、種を取り除いておく。

④ よく水をきった①とやわらかくしたクリームチーズ、塩と液体白だしをボウルに加えてなめらかになるまで混ぜる。

⑤ ④に水気を絞った②と③を加え、ざっと混ぜる。

⑥ 器に盛り、黒こしょうを挽く。

<Recipe3>
味を締め、見た目にインパクトを添えるカギは、しば漬け!

菜の花とスモークサーモンの彩りちらし寿司

このレシピのPoint!

☑ 菜の花のほろ苦さを際立たせる、バランスのよい具材の組み合わせ。香り高く、彩りよく、爽やかな酸味と塩気があるしば漬けをアクセントに。
☑ 刺身ではなく、スモークサーモンを使用しているので、余ったらレンチンして「蒸し寿司」のように温めていただいてもおいしい。
☑ 盛り付けは気分や使うお皿に合わせて自由にアレンジを。盛り付けが苦手な人は、ライン状に具材を盛り付けるのもおすすめ。


【分量】4人分
米…2合
水…380ml
米酢…50ml
砂糖…大さじ1
塩…小さじ1/2
菜の花…120g(12~18本程度)
スモークサーモン…100g
しば漬け…70g
白いりごま…大さじ2
卵…1個
油(サラダ油、米油など)…小さじ1

つくり方

① 少なめの水で、やや硬めに米を炊く。

② 米酢、砂糖、塩を合わせてすし酢をつくる。火にかけて溶かす必要はないが、砂糖や塩を残さず注ぎやすい透明の容器に入れておくのがおすすめ。

③ 菜の花は水を沸騰させた鍋に塩ひとつまみ(分量外)とともに入れて、2~3分ほどさっとゆでて程よいやわらかさに。よく水を切ってから、飾り用に3~5本残し、そのほかは約1cm幅に切っておく。

④ スモークサーモンも約1㎝幅に切り、しば漬けは粗めのみじん切りに。

⑤ 錦糸卵を作る。ボウルで卵を溶きほぐし、ざるでこしてから塩をひとつまみ加えておく。フライパンを中火で熱し油を広げてから、一度濡らした布巾の上に10秒間おき、フライパンの温度を均一にする。コンロに戻し弱火で熱し、卵液を流しこんで薄く広げ、表面が乾いてきたら菜箸を使って裏返す。裏面も焼いて火からおろし、半分に切ってから半分に折りたたみ、端から細切りにする。

⑥ 炊きあがったごはんをすし桶に移し、②のすし酢を全体に回しかけ、底から大きくしゃもじで回すように混ぜ合わせていく。ある程度、すし酢が混ざったらしば漬けを加え、しゃもじで切るようにしてごはんのダマをなくしていく(すし桶がない場合は、大きめのボウルまたはバットを使うのがおすすめ。バットの方がより平らにお米を入れられるので冷ましやすく、すし酢をまんべんなく混ぜやすい)。

⑦ さらに菜の花、スモークサーモン、白いりごまを加えて、ごはんを潰さないよう具材がバランスよく行き渡るように混ぜる(スモークサーモンは上に盛り付ける用に少し分けておく)。

⑧ 器に⑦を盛り、上に飾り用の菜の花、スモークサーモン、錦糸卵を盛り付ける。

※大さじは15ml、小さじは5mlです。「少々」は親指と人さし指でつまんだ約小さじ1/8分、ひとつまみは約小さじ1/5の量です。

※火加減や加熱時間は環境によって異なるので、様子を見ながら調整してください。

※野菜を洗う、皮をむくなどの下準備は一部省略しています。

過去の記事

TOP