生のまま食べるだけでも十分においしいのですが、料理やデザートに使えばさらにおいしく楽しめるいちご。旬のシーズンも終わりにさしかかり、リーズナブルに手に入るようになったいちごを、ちょっとしたアレンジでとことん味わい尽くすレシピを今回はご紹介します。
いちごには、美肌や健康維持に役立つビタミンCがとにかくたっぷり。ビタミンCは熱に弱いので、生のまま活用するのが断然おすすめですが、少し熟し過ぎたいちごは風味を生かしてコンポートなどにアレンジしても。へたをとってから水洗いするとビタミンCが流れがちなので、水洗いするのはへたをとる前にぜひ。

いちごは収穫してから追熟せず、甘くなるわけではないので、新鮮でありながらできるかぎり甘くおいしいものを選びたいもの。つぶれていないものを選ぶのは当然ですが、へたがピンと反り返っていて、へたの付け根まで赤く鮮やかなもの、実にハリがあり粒々がしっかりしているものを選んで。

このレシピのPoint！

☑ いちごは生のものとスパイスコンポートのダブル使い。異なる食感＆風味を楽しめる一品。
☑ スパイスコンポートは少し多めに作ってヨーグルトのトッピングや、チーズとともにいただいたり、炭酸と割ってドリンクとして楽しんだり、いちごを存分に味わい尽くして。
☑ スパイスコンポートのシロップもドレッシングに使い、さらに至福の味に。見た目が華やかなので、おもてなしにもぴったり。

【分量】2人分
ベビーリーフ…1袋
いちご…3～5個（大きさにより調整）
いちごのスパイスコンポート…いちご3個分＋シロップ 大さじ1
オリーブオイル…大さじ1/2
塩…ひとつまみ
黒こしょう…少々

＜いちごのスパイスコンポート＞　※サラダのみに使うわけではなく、作り置きを含めた作りやすい分量
いちご…200g
砂糖（あればきび砂糖や甜菜糖など）…40g（いちごの重量の1/5）
水…80ml
シナモンスティック…1本
アニス（八角）…1個
カルダモン…5粒

つくり方

① いちごのスパイスコンポートを作る。いちごはへたをとり、ひと粒を1/4～1/6にカットする。

② 鍋に①と砂糖を入れてざっくり混ぜて10分ほどおく。

③ 少し水分が出てきたら、そのほかの材料すべてを加えて中火にかける。沸騰したら弱火にして、15分ほどコトコト煮る。

④ 冷めてからサラダに使う。残りはシロップ＆スパイスとともに保存容器に入れ、冷蔵庫で4日ほど保存可。
⑤ ボウルにベビーリーフ、1/4～1/6に切ったいちごを入れオリーブオイルを絡めた後、いちごのスパイスコンポート（いちご3個分）、シロップ、塩、黒こしょうを加えてざっくり混ぜ、味を調える。

このレシピのPoint！

☑ ガスパチョとは、スペインやポルトガルで親しまれている冷製トマトスープのこと。いちごとミニトマトをミキサーにかけるだけで手軽に完成！
☑ 素材そのもののフレッシュなおいしさが生きつつ、手間暇かかったような凝った一品。
☑ モッツァレラチーズとハーブ、オリーブオイルのトッピングでさらに映える仕上がりに。

【分量】2人分
いちご…200g
ミニトマト…100g
塩…ひとつまみ
モッツァレラチーズ…50g
チャービル（イタリアンパセリ、ディルでも）…少々
オリーブオイル…大さじ1/2
黒こしょう…少々

つくり方

① いちごは1/4に、ミニトマトは半分にカット。塩ひとつまみを加え、なめらかになるまでミキサーにかける（今回はブレンダーを使用）。

② 器に①を入れ、ちぎったモッツァレラチーズ、チャービルを中央に添える。チーズの周りにオリーブオイルを回しかけ、黒こしょうを挽いて仕上げる。

このレシピのPoint！

☑ 包丁もまな板もミキサーも不要。ジップつき保存袋の中に具材を入れ、もんで混ぜるだけでOK。
☑ 無調整豆乳を使用してより軽やかでヘルシーな仕上がりに。より濃厚なコクが欲しいなら、牛乳や生クリームを使ってみて。
☑ 市販のグラノーラを添えて食感に変化をプラス。

【分量】4人分
いちご…200g
バナナ…1本
無調整豆乳…100ml

グラノーラ（市販のものでOK）…適宜

つくり方

① いちごはへたをとって、バナナは手で適当にちぎって、ジップ付き保存袋の中に。空気をできる限り抜きしっかり封をして、実を粉砕するように手でもんでいく。

② 実が細かく砕け、いちごとバナナが適度に混ざったら、無調整豆乳を加えて均一になるように混ぜる。

③ 冷凍庫に3～4時間入れ、固める。硬くなり過ぎたら少し常温に置き、適宜砕きながらスプーンですくい器に盛り付ける。グラノーラを添えていただく。

※大さじは15ml、小さじは5mlです。「少々」は親指と人さし指でつまんだ約小さじ1/8分、ひとつまみは約小さじ1/5の量です。

※火加減や加熱時間は環境によって異なるので、様子を見ながら調整してください。

※野菜を洗う、皮をむくなどの下準備は一部省略しています。