ライフスタイル企画

2024.04.25

旅企画「目的旅のススメ」

客室からの景色はコースビュー!
一度は行きたい夢のゴルフ旅

旅の目的を何に設定するかは、人それぞれ。でもきっと、ゴルファーであれば、間違いなく旅先でのアクティビティの筆頭は、現地でのプレーだろう。ありがたいことに日本には、全国各地に2,000を超えるゴルフコースがあり、本格的なトーナメントコースから風光明媚なコースまで、その選択肢は幅広い。旅先をどこに設定しても、必ずプレーしたいと思えるコースがあるというのは、ゴルファーにとってこれ以上幸せなことはない。ただし、ひとり旅やゴルフ合宿でもない限りは、プレーヤー以外への配慮も必要。そこで、ゴルファー以外も満足できるデスティネーションをピックアップ。最高のラウンドシーズンを迎えた今こそ、 “夢のゴルフ旅”に出かけよう!

チャンピオンシップコースと空のコントラストが織りなす絶景を堪能。
沖縄県『ザ・リッツ・カールトン沖縄』

ハワイやタイといったリゾート地では、これまで多くの日本人がプレーし、海外でのゴルフという“非日常”を存分に満喫してきた。だが、続く円安に物価高で、海外旅行に二の足を踏んでいる人も多いだろう。

それでも、「南国リゾートゴルフのあの開放感を味わいたい!」と切望するならば、沖縄という選択肢がある。

世界基準のリゾート地であり、 “ゴルフ天国”である沖縄。ここ数年、外資系ホテルをはじめとするラグジュアリーホテルが続々と開業し、今再び注目を集めている。

そんなホテルひしめく沖縄で、2012年5月にほかに先駆けて開業したのが「ザ・リッツ・カールトン沖縄」だ。

ここがゴルファーから“いつか泊まりたいあこがれのホテル”といわれるのは、あの“ザ・リッツ・カールトン”ブランドであることに加え、本格的なチャンピオンシップコース「かねひで喜瀬カントリークラブ」に隣接しているからだ。

「かねひで喜瀬カントリークラブ」は、日本一のゴルファーを決める「日本プロゴルフ選手権大会」を過去に2回開催された本格的なチャンピオンコース。

コースメンテナンスも素晴らしく、いつ訪れてもグリーンコンディションも抜群。2024年9月には女子ツアー「日本女子プロゴルフ選手権大会」の開催が決定している。

そんな沖縄屈指の本格コースと「ザ・リッツ・カールトン沖縄」の距離感は、「かねひで喜瀬カントリークラブ」の名物ショートホール、OCEANの5番パー3に立てば、一目瞭然。

当然、人気が高いのは、このホールが眼下に広がる客室だ。

こんなふうにバルコニー、バスルーム、ベッドの上と、滞在中は客室のどこからでもコースと空のコントラストを望み、開放感抜群。

ホテル内も同様にシンプルでモダンながら、リゾート感を随所に感じるインテリアで、心地よく、リラックスして過ごすことができる(※2024年3月より順次行っている客室改装に伴い、客室デザインが変更になる可能性あり)。

ちなみにOCEANの5番パー3には、ホールインワン賞として「ザ・リッツ・カールトン沖縄」のスイートルームペア宿泊券が設定されている(※キャディ付きのプレー時に限る)。

チェックインして寛ぐのも束の間、バルコニーでビール片手に“プレーを観戦”すれば、滞在中のプレー日が楽しみで待ちきれなくなるはずだ。

沖縄では18ホールスループレーが基本。ビュッフェで遅めの朝食をとったあとのラウンドであれば、プレー後にお腹が空いていないことも。

そんなときは、ホテルに戻り、「ロビーラウンジ&バー」で軽く1杯飲みながら、軽食とアフタヌーンティーを楽しむのがおすすめ。

そして小腹が満たされたら、次はスパ&マッサージで疲れを癒そう。宿泊ゲストであれば誰でも利用できるスパ内には「ヒートエクスペリエンス」という温浴施設もあり、岩盤浴や檜のドライサウナを利用することができる。

また、「ディープマッスル・トリートメント」(60分)というゴルファーにぴったりのスパメニューもあり、筋肉の疲れを丁寧にほぐしてくれると評判だ。

プール、スパ、ファインダイニング、そして宿泊ゲスト専用の豊富なアクティビティもあり、ゴルファー以外の満足度も高いはず。

また、那覇空港から車で約90分。本島の西海岸、部瀬名ビーチからすぐというロケーションは喧騒とは無縁。

沖縄の自然を全身で感じてリフレッシュできる“最高のゴルフ旅”にはここにある。

『ザ・リッツ・カールトン沖縄』

〒905-0026 沖縄県喜瀬1343-1
☎ 0980・43・555
総客室数:97室

映画やドラマのロケ地としても知られる。
栃木県『メイフラワーゴルフクラブ』

東北自動車道矢板ICから約20分。田んぼが広がるのんびりとした田舎町を那須方面に少し走り、サインに従って車を進める。

英国のガーデンのような雰囲気のなか、クラブハウスへと一直線に続く石畳のアプローチを上ると、どこかで見たことがあるような、そんな気がしてくるのも無理はない。

なぜなら、「メイフラワーゴルフクラブ」は、知る人ぞ知る映画やドラマのロケ地としても人気の高いゴルフコースだからだ。

映画『翔んで埼玉』の白鵬堂学院、ドラマ『やんごとなき一族』の深山邸、King Gnuのミュージックビデオ『千両役者』など、これまで数々の作品の印象的なシーンを彩ってきた。

ゴルファーのみならず、多くのクリエイターに刺さるその理由は、ラグジュアリーかつ気品あふれるクラブハウスの佇まいにある。

例えばレストラン「桜」。一歩足を踏み入れれば、高い天井と列柱で構成された壮麗な空間に息を呑む。

使われている木材はレストランの名前通り、桜が中心として使用され、飴色の輝きが重ねた年月を彷彿とさせる。

クラシックな雰囲気ながらも窓いっぱいに広がるコースが開放感に貢献。まるで美術館のティールームのような、ゆったりとした時間が流れている。

「メイフラワーゴルフクラブ」の特徴は、このレストラン「桜」を中央に、両翼を広げるようにゲストルームが配され、ホテル一体型のコースとなっている点だ。

取り囲む池に各部屋の灯りが映り込む日没前後には、昼間とはまた異なる優美で幻想的な景色を見ることができる。

客室はいずれもコースを向いて設計されているため、窓は“ピクチャーウィンドウ”として機能。各部屋から10番と18番ホールを眺めることができる。

日の出から日没まで、光によって異なるコースの表情は、どれだけ眺めていても飽きることはない。

コースも本格的で、男子のチャンピオンティーは7,092ヤード、コースレーティングは73.9と栃木県屈指。

チャレンジングなコースとしても知られている。

客室は最大4人まで宿泊できるため、仲間とのゴルフ合宿や家族旅行で訪れる人も多いという。

館内には週末限定で宿泊ゲストのみ利用できる地下のバーほか、麻雀ルームやカラオケルームも完備。ゴルフ+αで充実した滞在を叶えてくれる。

東北新幹線・那須塩原駅からクラブバスも運行され、“電車でゴルフ派”にもおすすめだ。

『メイフラワーゴルフクラブ』

〒329-2501 栃木県矢板市上伊佐野1020
☎ 0287・43・0900
客室数:23室

天然記念物「照島」を望む絶景シーサイドコース。
福島県『小名浜オーシャンホテル&ゴルフクラブ』

“東北の湘南”といわれ、雨や雪が少なく温暖な気候に恵まれたいわき市小名浜。東京と仙台のほぼ中間に位置し、福島県最大の港湾、小名浜港でも有名だ。

そんな小名浜に、世界が注目するリゾートコースがあるのをご存じだろうか。

写真提供:アコーディア・ゴルフ

2019年に米国ゴルフダイジェストが発表した「Best Golf Resort in Asia」のひとつに選出された『小名浜オーシャンホテル&ゴルフクラブ』。

夏は涼しく、冬は暖かいというゴルフに最適な気候に加え、雄大な太平洋を全ホールから望むことができるというロケーションは唯一無二。

写真提供:アコーディア・ゴルフ

国の天然記念物に指定されている「照島」を目の前に、波のうねりをイメージしたというフェアウェイやグリーンは、まるで絵画のような美しさ。

アウトは比較的オーソドックスな丘陵コースだが、インになるとプレッシャーのかかるホールも。

とくに名物の海越え16番パー3、右サイドがすべて海という18番パー4は、その日の風次第で、難度が変わるとあり、ゴルファーの腕試しにはぴったりだ。

写真提供:アコーディア・ゴルフ

最高なのは、コースだけではない。リゾートホテルだけに、天然温泉「照島温泉」を完備。露天風呂から望む太平洋の絶景は、いまいちだったスコアが一気に吹き飛ぶほど、ダイナミックで開放感たっぷり。

夜ともなれば漁船の灯りがポツポツと点在し、昼とは異なる風情ある景色を見せてくれる。

写真提供:アコーディア・ゴルフ

ディナーは本格的なグリルメニューが楽しめる「オーシャングリル シーガル」で、季節の食材を使ったコースに舌鼓。

お腹いっぱいに満たされたら、あとは部屋に戻って眠るだけ。

写真提供:アコーディア・ゴルフ

客室は和室からシングルルーム、スイートルームまで全6タイプと幅広く、旅のスタイルに応じて選べるのもありがたい。

窓には雄大な太平洋が広がり、朝目覚めればコースの鮮やかなターフが飛び込んでくる。

絶景と温泉とゴルフ。この3つがあれば、日頃の疲れをリフレッシュするには十分だ。

『小名浜オーシャンホテル&ゴルフクラブ』

〒971-8183 福島県いわき市泉町下川大畑17
☎︎ 0246・56・3311
総客室数:208室

構成・文/一寸木芳枝

過去の記事

TOP