10月の食材:エリンギ
コリコリとした食感と歯応えが魅力のエリンギは、年中比較的安定した価格で手に入り、クセが少なく食べやすいきのこです。食物繊維やβグルカン、カリウム、ビタミンD、ビタミンB群、ナイアシン、葉酸などさまざまな栄養素を含み、日々の健康を支えてくれる効果も◎。焼いたり、炒めたり、鍋や汁ものに活用したり…さまざまな調理法で、和洋中問わず幅広く活躍してくれるエリンギですが、今回は少しだけひねりを加えたレシピをご紹介します。
エリンギは軸が太くて白く、弾力があるもの。かさは薄茶色でハリがあるものが鮮度の高い証拠。出荷されてから日浅で鮮度が高いものを選びたいので、パック内に水分が付着していないものが買いです。
<Recipe1>
まるでホタテな見た目&食感。エスニックな味付けが決め手
エリンギのバターしょうゆクミン焼き
このレシピのPoint!
☑エリンギをホタテに見立てた、満足感が高くジューシーな一品。
☑弱火でじっくり火入れしていくのがジューシーに仕上げるコツ!
☑味付けは王道のバター醤油にクミンのアクセントでひねりをプラス。
【分量】2人分
エリンギ…1パック
バター…10g
酒…大さじ1
醤油…大さじ1/2
クミンパウダー…少々
つくり方
① エリンギは厚さ約1cmに切り、表面に格子状に浅めに切り込みを入れる。切り込みを入れることで、バターの風味が広がり、味がなじみやくなる。
② フライパンを熱しバターを溶かし、弱火でエリンギを焼く。途中で酒を加えながら、表面に少し焼き目がつくまで焼いて。
③ 醤油を回しかけ、エリンギ全体に絡ませ、クミンパウダーをふって仕上げる。
<Recipe2>
腸活にも役立ちそうなヘルシーな韓国風甘辛味炒め
エリンギとこんにゃくのトッポギ風
このレシピのPoint!
☑お餅ではなくエリンギとこんにゃくで、トッポギ風な見た目&味付けに。
☑ヘルシーながらも食べ応えのある一品。和食にもなじむ味付けで、常備菜にもおすすめ。
【分量】2人分
エリンギ…1パック
こんにゃく…1枚(約200g)
ごま油…小さじ1
コチュジャン…大さじ1~1.5
砂糖(あれば、きび砂糖や甜菜糖など)…大さじ1
醤油…小さじ1
水…100ml
つくり方
① エリンギは長さを半分に切り、さらに縦4~6等分に切る。鍋に湯を沸かし、2分程度サッとゆでる。
② こんにゃくは太さ約1cmくらいの拍子木切りに。こちらも鍋に湯を沸かし、2分程度軽く下ゆでしてくさみをとる。
③ フライパンにごま油を熱し、①と②を炒める。油が回ったら、コチュジャン、醤油を加えてひと混ぜし、水を加えて弱火で2分程度炒め煮する。
<Recipe3>
うま味がギュッと! お箸が止まらないおつまみ
干しエリンギとさきいかのピリ辛炒め
このレシピのPoint!
☑天日干ししてうま味が増したエリンギとさきいかを、サッと炒めた変化球おつまみ。
☑塩や調味料なしで驚きのおいしさ。
☑エリンギの天日干しはまとめて多めに作り、冷凍ストックするのもおすすめ。汁物や炒め物のうま味が格段に増す。
【分量】2人分
エリンギ…1パック
さきいか…10g
鷹の爪(輪切り)…少々
ごま油…小さじ1
つくり方
① エリンギは細かく裂いてざるなどにのせ、2日ほど天日干しにしてセミドライに。
天日干し前
天日干し後
② さきいかは少し太いものは適宜細かく裂いておく。
③ フライパンにごま油を熱し、鷹の爪と①と②を加えて手早く炒める。
※大さじは15ml、小さじは5mlです。「少々」は親指と人さし指でつまんだ約小さじ1/8分、ひとつまみは約小さじ1/5の量です。
※火加減や加熱時間は環境によって異なるので、様子を見ながら調整してください。
※野菜を洗う、皮をむくなどの下準備は一部省略しています。
撮影・レシピ制作・ライター/門司 紀子