ライフスタイル企画

2026.03.05

旅企画「目的旅のススメ」

はじまりの春。花を愛でる旅へ。

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三寒四温に、春の足音を感じる今日この頃。いよいよ草木が芽吹く季節がやってくる。日本の春の一大行事、花見がシーズンを迎えるのも、もうまもなくだ。平安時代に貴族が楽しんでいたことが始まりと言われる花見。庶民にも広がったのは江戸時代だが、今では桜に限らず、ネモフィラ、芝桜、薔薇、紫陽花など、3月から6月ごろまで長く花見が楽しめるようになった。辺り一面を美しい天然色が覆う風景は時を超え、今も私達に安らぎを与えてくれる。さぁ、穏やかな春風に吹かれながら、とっておきの場所へ出かけよう。

【茨城県】次々と開花する“フラワーリレー”を楽しむ『国営ひたち海浜公園』

四季折々の花々が楽しめることで知られる国営ひたち海浜公園だが、最初に春の訪れを告げるのは、3月下旬~4月中旬にかけて花開くスイセンだ。

都市公園としては最大規模という約1万平方メートルのスイセンガーデンに、約100種・約100万本が咲き誇るその光景は、どこまでも穏やかで優しい。

提供:国営ひたち海浜公園

続いて4月中旬~下旬には、約320品種28万本のチューリップがメルヘンな世界をつくり出し、訪れる人々を楽しませる。

提供:国営ひたち海浜公園

同じ頃、太平洋を一望できる、みはらしの丘約42,000平方メートルには約530万本のネモフィラも一斉に開花。別名を「ベイビー・ブルー・アイズ」、「瑠璃唐草」という、その爽やかな青色と小さく可憐な花が丘一面を覆いつくし、空と海と溶け合う光景は言葉を失うほど美しい。

5月中旬から下旬にはポピー、5月中旬から6月上旬にはバラと“フラワーリレー”はその後も続く。公式ホームページで「現在の花情報」をチェックして、見頃のベストタイミングを狙うのがおすすめだ。

【埼玉県】芝桜が織りなすふわふわの“花絨毯”『羊山公園』

秩父のシンボル武甲山。その麓に広がる羊山公園の春の風物詩といえば、芝桜。丘陵の斜面を利用してピンクや白、淡い青色など、複数を組み合わせて植栽された芝桜の面積は約17,600平方メートル。毎年拡張と増植作業が行われ、その品種は10種、40万株以上と、関東でも有数の規模を誇り、2026年は公開から25周年を迎える。

写真提供:秩父市

開花時期は4月中旬から5月初旬。例年、「芝桜まつり」が行われ、期間中には特産市や吹奏楽コンサートなどイベントを多数開催。ゴールデンウィークの頃まで長く楽しめることもあり、多くの人で賑わっている。なお、開花時期は年によって変動する場合があるため、出かける前に公式サイトで確認を。

写真提供:秩父市

芝桜の丘の北側、公園の中央には芝生広場があり、桜の開花時期にはソメイヨシノなどのお花見を楽しむことも可能。

都心から少し足を伸ばすだけでリフレッシュできる秩父の春に会いに行こう。

【岐阜県】約80.7haの広大な敷地に広がる世界最大級のバラ園『ぎふワールド・ローズガーデン』

バラの見頃は春と秋だが、最も多くの品種を見ることができるのは春。そして、国内随一の品種数を鑑賞できる場所、それが『ぎふワールド・ローズガーデン』だ。

バンテリンドームナゴヤ約17個分という広大な敷地には、原種・オールドローズから国内外の最新品種まで約6,000品種、20,000株もの多彩な品種が植栽され、シーズンの5月中旬~6月初旬には国内外から多くの人がバラをお目当てに訪れる。

見渡す限りのバラが開花する「ウェルカムガーデン」、約323mのバラのトンネルを楽しめる「ローズテラスとバラ回廊」、そして2020年春にオープンした「ウェルカムガーデン」など、どこを切り取っても絵になるのも人気の理由だ。

園内にはバラを眺めながらゆったりとティータイムができるカフェ、園内を一望できる高さ45mの「花のタワー」や園内バスの「ポッポ」も運行し、1日中楽しめる。

“花と暮らしのギャラリー”をコンセプトに、たくさんの花にまつわる商品を集めたショップにはオリジナルグッズも多数。旅の思い出を持ち帰ろう。

構成・文/一寸木芳枝


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