「暖かくなったら、行こうね」―そんな言葉で先送りにしていた親との家族旅行も、春がやってくれば、そろそろ重い腰を上げるタイミング。客室、温泉、グルメにエンターテインメント。一緒に過ごす時間の濃度が高いほど、思い出は大切な記憶として刻まれるが、選択肢が多いぶん、行き先を決めるにも悩んでしまう人も多いだろう。そこで、高齢の親がゆったりと過ごせることを最優先したうえで、おすすめの宿をピックアップ。全員がハッピーな時間を過ごすためのヒントにも。
【静岡県】東京駅から1時間!海と山の感動絶景がお出迎え『ホテルグランバッハ 熱海クレッシェンド』
熱海駅からタクシーで伊豆山方面へ、急勾配の坂道を登ること約15分。標高361mの高台に位置する『ホテルグランバッハ熱海クレッシェンド』のロビーに一歩、足を踏み入れた瞬間、視界いっぱいに広がるのは相模湾と伊豆半島の大パノラマ。
花火大会開催時の特等席だというテラスへと進むと、よりその絶景が力強く迫り、ヨーロッパの高級リゾートを訪れたような錯覚を覚えるほど。
客室からも同様に海と空が溶け合った青の世界を望み、露天風呂に浸かりながら、ただただ眺めている時間は至福の時だ。
大浴場には地下800mから汲み上げる自家源泉が引かれ、鎮静効果ほか、美肌効果も期待できるというのもうれしい。
夜のお楽しみは、相模湾や駿河湾で獲れる海の幸を使った本格フレンチ、“熱海キュイジーヌ”。ピアノの生演奏を聴きながら、ゆっくりと語らう家族の時間は記念日にもぴったり。
館内にはミュージック・シアタールームもあり、英国製オーディオブランド「KEF」のスピーカーのシアター用フラッグシップ機種から音楽を楽しむことも可能。130インチのサウンドスクリーンに好きな映画を映し出し、家族全員で鑑賞するのもいい。
絶景、美食、温泉、そしてエンターテインメント。すべてを備えた理想の宿として、ブックマークしておく価値は十分だ。
【福井県】家族withペットでの滞在が可能『Rakuten STAY あわら温泉』
2024年春に金沢駅から福井県の敦賀駅まで延伸開業した北陸新幹線。アクセスが良くなったことで、福井旅行の人気が高まるなか、楽天ステイの北陸初進出となる『Rakuten STAY あわら温泉』が2月にオープン。
北陸新幹線の停車駅であるJR芦原温泉駅からタクシーで約10分という好ロケーションもあり、注目を集めている。
全23室・5階建ての宿泊施設のなかで、家族旅行におすすめなのが約76平米、6名定員の客室A type。
自家源泉の天然温泉、テラス、プロジェクター、畳スペース、IHクッキングヒーター埋め込みダイニングテーブル、ミニキッチン、洗濯乾燥機のほか、高温サウナも完備。
水風呂もあり、滞在中好きな時間にサウナ&温泉を楽しめる。楽天ステイの特徴でもある“時間に縛られない”というスタイルは、食事でも同様。
朝夕食ともに冷蔵庫に準備された食材を自分たちで調理して食べるスタイルになっていて、「好きな時間に食べることができる」と好評だという。
調理といっても、夕食のメインは鍋なので、食材を火にかけるだけと簡単。自宅で寛ぐ感覚で、「ずわい蟹の蟹鍋」を味わえるとくれば、これ以上の幸せはないだろう。ミニキッチンでちょっとした調理もできる状態というのは、幼い子どもがいる家庭にも、ありがたい。
ちなみに『Rakuten STAY あわら温泉』は2階の客室5室は、小・中・大型犬を対象に合計2頭まで一緒に宿泊できるドッグフレンドリールーム。家族withペット、という旅行も叶えてくれる。
【大阪府】老舗ホテルの丁寧な接客が心強い『リーガロイヤルホテル 大阪 ヴィニェット コレクション』
親との旅行で大都市に滞在する際、頼りになるのは老舗ホテルのホスピタリティだろう。
たとえば昨年4月にグランドオープンした「リーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェット コレクション」。135億円を投じた大改装を経てもなお、創業90年以上の伝統に裏付けされた、丁寧で目の行き届いた接客は変わらない。
グリーンを基調とし、落ち着きを纏った洗練された客室は総数1000室を超えるスケールで、部屋のカテゴリも豊富。予算に応じて選べるのも使い勝手がいい。さらに館内には約20のレストラン・バー、ショッピングアーケードもあり、ホテル内で旅が完結できるのも魅力。
クラブラウンジが利用できるプランを選べば、アフタヌーンティーやカクテルタイムに軽食やアルコールを楽しむことも可能。
京阪電車「中之島」駅直結で、ホテルから徒歩約10分の距離には「大阪中之島美術館」もある。
関西万博の喧騒も過ぎ去った今、ゆっくりと滞在して大阪の新たな魅力に出合うなら、ここを拠点にするのがぴったりだ。
構成・文/一寸木芳枝