いよいよ夏真っ盛り。ハンディファンに日傘、かき氷やビール、激辛フードまで。あの手この手で“涼”をとろうとする人々の姿は、もはやおなじみの光景だ。しかし、灼熱の都会で生きる私たちに必要なのは、暑さで疲れた体をやさしく癒してくれる環境に違いない。そこで提案したいのが、ホテルプールという選択。贅沢な大人のアクティビティというイメージを持つ人も多いが、加速する円安を考えれば、海外旅行へ出かけるよりも断然、お財布にやさしい。都心からのアクセスも良好なホテルプールは、週末のプチトリップにもおすすめだ。
【神奈川県】空と海が溶け合うプライベートプールで寛ぐ『葉山ホテル音羽ノ森』
明治時代から皇室の御用邸が置かれ、日本の別荘文化の中心地として発展した歴史ある海辺の避暑地である葉山。
海岸線越しに望む江ノ島、富士山は、いつ訪れても心揺さぶられる美しい風景だ。
そんなこの地のランドマーク的存在のホテルといえば、1987年に開業した「葉山ホテル音羽ノ森」だ。
2023年には開業以来初となる大規模リニューアルを終え、新たな歴史を刻み始めた。
まるでヨーロッパのリゾートホテルを訪れたような“非日常”の世界は、エレガントで優美なロビーラウンジに足を一歩踏み入れた瞬間から始まる。
「McGuire(マクガイア)」や「ARTERIOUS(アーテリアズ)」のソファやチェアが配されたフロアから望む海もまた、バケーションモードを加速する。
全15室のゲストルームはすべてがオーシャンビューで、大きくとられた窓から時間ごとに表情を変える相模湾を望む。
でもなんといっても、山の緑に抱かれた屋外プライベートプールを備えた「デラックスプールスイート」から眺める富士山や相模湾は絶景そのもの。水中に身を置き、クールダウンしながら読書したり、音楽を聞きながら寝転ぶ時間は至福の時。
隣のデラックスジャグジースイートとはコネクティングが可能で、家族で滞在するにもおすすめだ。
また、ホテル1階には水平線に溶け込むようにデザインされたインフィニティSPAもあり、ここではオールシーズン人工温泉を楽しむことができる。
歴史ある景勝地でゆっくりとした時間を過ごすのにぴったりの隠れ家ホテルだ。
【千葉県】大自然に囲まれた楽園!海を眺める『BOTANICAL POOL CLUB』
東京から70分という千葉県・内房に2023年8月に開業した『BOTANICAL POOL CLUB』は、“プールクラブ”をテーマにしたホテル。
約10,000平米の広大な敷地には、房総半島の風土に合わせ、ヤシの木を中心に300種類を超える植物が共存。
プールは個性豊かな植物に囲まれた「SIGNATURE POOL」、海を見下ろす全長40mのインフィニティプール「BLACK POOL」の2つがあり、南国ムードたっぷりの雰囲気のなか、チルなひと時を過ごすことができる。
ここではプールサイドに併設されたバーのほか、海を望むダイニングテラスもあり、地元で採れるハマグリや鮑、ラムチョップなどを味わえるバーベキューも人気。
オリジナルビール付きの「LUNCH BBQプラン」(※10月31日までの期間限定)を利用して、日帰りで訪れるのもいい。
サンセットタイムともなれば、辺り一体がオレンジ色に染まり、プールを囲む椰子の木とのドラマティックなコントラストは、まるで映画のワンシーンのよう。
敷地内にはジャグジーや外気浴、ボタニカルビューを楽しむ2つのサウナもあり、誰と訪れても思い思いの時間を過ごすことができる。
房総の海と山に囲まれた楽園で、心と体を解きほぐそう。
【東京都】スケール感が際立つインフィニティプールで涼む『SORANO HOTEL』
「え、ここ東京だよね?」―そんな驚きを誰もが口にしてしまう、圧巻のインフィニティプールを備えるのが『SORANO HOTEL』だ。
新宿から25分。JR立川駅北口から歩いて約8分という至近なロケーションながら、最上階に広がるインフィニティプールの全長は60メートル。独自に掘削した温泉水を使用し、オールシーズン入ることができるのもここの特徴だ。
空と昭和記念公園の緑が一体化する絶景のなか、水に体を預けてぷかぷかと浮かぶだけでも、リラックス効果は抜群。
水中ランニングなどアクアエクササイズのプログラムも用意され、日頃の運動不足を解消するにもいい。
プールから上がり着替えたら、すぐ後ろのルーフトップバーで乾杯を。
おつまみ、またはデザートセットをカクテルやワイン、ビール、ソフトドリンクから好きな1杯と楽しむことができる「選べるAPEROセット」がディナー前のひと時を優雅に彩ってくれる。
2階レストランのテラス席では「SORANO Beer Garden」が開催中(※9月30日までの平日夜限定)。リゾート気分を味わいながら、暑気払いといこう。
構成・文/一寸木芳枝