写真提供:(公社)和歌山県観光連盟
うんざりするような暑さが落ち着けば、やってくるのは実りの秋。秋刀魚、栗、松茸、さつまいも、そしてフルーツ。店頭に並ぶ旬の食材が季節の移ろいを教えてくれるが、自分で見つけ、その手で収穫し、もぎたてを味わうという食体験ほど鮮烈なものはない。楽しくておいしい、最高の秋旅へと出かけよう。
【徳島県】なると金時芋掘り体験『アオアヲ ナルト リゾート』
瀬戸内海国立公園内というロケーションで、全客室から瀬戸内海の絶景を望む「アオアヲ ナルト リゾート」。
このホテルでは毎年9〜11月の期間限定で「なると金時芋掘り体験」付き宿泊プランを発売。
ホテルから徒歩約7分の専用ファームでの芋掘り体験には、例年約3,000名が参加する。
「なると金時」は言わずと知れた徳島県を代表するさつまいものトップブランド。栗のようなホクホクとした食感と上品で濃厚な甘みが最大の味わいの特徴だ。
参加者は約30分間、芋掘りを体験し、自ら収穫した芋を1人約1kg、お土産に持ち帰れる。
芋掘り体験のあとは海を一望できる天然温泉で汗を流し、小腹が空いたら海を臨む絶景カフェで、タルトやパフェ、アイス、スムージーなど「なると金時」を使ったスイーツを楽しみたい。
秋は世界三大潮流のひとつ、鳴門海峡「うず潮」のベストシーズン。旬の味覚とセットで旅に出るにはぴったりだ。
【岡山県】ニューピオーネほか、シャインマスカットの食べ放題も!『美作農園』
日中は日差しが暖かく、朝夕はピリッと冷え、果物作りに最適な気象条件が揃っている岡山県・美作市。
この地で県下最大級のいちご農園・ぶどう果樹園である「美作農園」では、12月〜5月はいちご狩り、8月〜10月はぶどう狩りを開催している。
この地で育った果物は寒さでゆっくりと熟すため、果実が大きく、風味が濃厚。ビタミンCなどの栄養素が凝縮されているのも特徴だ。
秋のぶどう狩りでは、岡山県のぶどうの代名詞でもあるニューピオーネ、濃厚な甘さが口いっぱいに広がるニューベリーAなど、ぶどうの品種ごとに食べ放題のコースが設定されている。
また、室内のテーブル席でゆっくり40分間、シャインマスカットの食べ放題が楽しめるコースも。
直営の「農園カフェ湯郷」では、いちごやぶどうのほかにも、季節のフルーツを使ったスイーツを期間限定で販売。
青々とした芝生の絨毯が広がる隣接ガーデンは、ひと休みするのにもちょうどいい。
【和歌山県】おいしいみかんが育つ山に登って絶景も楽しむ『観音山フルーツガーデン』
日本一のみかん生産量を誇る和歌山県。太陽の光をたっぷり浴びたみかんは、濃厚な甘みとコクが特徴で、みかん狩りは例年10月中旬から1月上旬がベストシーズンだ。
江戸後期から続く老舗紀州農家の「観音山フルーツガーデン」は、年間約40トンのみかんを栽培するみかん専業農家。
防腐剤、防カビ剤、ワックスは一切不使用で、最終農薬散布から収穫まで最低60日以上の期間を確保した、安心・安全なみかんを提供している。
ここでのみかん狩りの舞台は、地元で古くから“おいしいみかんが育つ山”として知られてきた観音山の斜面。この山に登り、「完熟温州みかん」を時間無制限の食べ放題で楽しむことができる。
和歌山まで足を運べなくても、銀座4丁目の直営のフルーツパーラーでは和歌山県産の旬のフルーツを贅沢に使用したパフェやフルーツサンド、みかん100%のストレートジュースなどを味わうことが可能。
まるで宝石のように瑞々しく輝くフルーツは、“自分へのご褒美”にぴったりなスイーツだ。
構成・文/一寸木芳枝