2020年に入社した技術部の豊永 誠さんと、関東支店の高坂 千尋さんに話を聞きました。
アストモスエネルギー株式会社
1962年創業の三菱液化瓦斯を前身とし、出光興産、三菱液化瓦斯、三菱商事LPGユニットの事業統合によって2006年に設立。中東、北米、豪州と様々な地域からLPガスを調達する、世界最大級のLPガス元売り会社。国内販売シェアは約25%を占め、輸入から販売まで一貫したサプライチェーンを強みに、全国各地にLPガスを安定供給している。

同社のマスコットキャラクター・アストモくんと一緒に。

豊永 誠 MAKOTO TOYONAGA
2020年入社。技術部
「9名のメンバーで品質や保安管理の全般をカバーしているため、忙しいことも多いですが、『困ったときはとにかく技術部』と、社内外から頼りにされることに大きなやり甲斐を感じています」

高坂 千尋 CHIHIRO KOSAKA
2020年入社。関東支店
「これまで財務と営業という『提案される側』『する側』の両方を経験したことで、多くの気づきが得られました。今は社会にエネルギーを供給する使命を実感しながら仕事に取り組んでいます」
関係先と協力してLPガスの安全利用を支える

2020年にアストモスエネルギーに入社して以来、技術部に所属する豊永 誠さん。
おもな仕事は、国内にあるLPガス充填所の設備維持を行う「工務管理」、関係会社や特約店からの保安・法令関係の問い合わせ対応や、研修を行う「保安管理」、輸入および国内で精製されたLPガスの「品質管理」の3つ。いずれも高度な専門知識が求められ、LPガスを安定供給するために欠かせない重要な役割だ。
「LPガスの取扱いは高圧ガス保安法で厳しく定められているため、お客さまからは法の解釈や技術的な問い合わせが多いです。また輸入されるLPガスが日本の厳しい規格に合わないケースもあり、その際は社内で連携して対処し、流通するLPガスの品質を担保しつつ安定供給に必要な在庫を確保しています。」(豊永さん)。
そのなかで今、自身の成果として最も充実と面白さを感じているのが、工務管理の仕事だ。
「充填所の設備更新や改修に一から取り組み、関係先と協力しながら、適切なコストで工事を実現するのが最重要課題。その過程では交渉事や折衝も多く、苦労することもありますが、完成後にお客さまや関係会社から『非常に使いやすくなった』という声をダイレクトに聞くことができます。達成感は大きいですね」(豊永さん)。
そんな豊永さんの課題は、アウトプットのスピードを重視しつつ、精度も上げていくこと。
「仕事では一人で長い時間抱え込んで100%を目指すより、70%であっても迅速にアウトプットをし、全体で検討する方がいいものになると信じています。ただ、速さを優先しすぎて仕事が粗いと指摘されてしまうことも。今後は改善していきたいです」(豊永さん)。
当社の重要なパートナー、特約店への支援を通じてLPガスを広く届ける

高坂 千尋さんは入社後、経理財務部に配属されて、資金調達や運用業務に3年間従事。その後ジョブローテーションにより、2023年4月に関東支店に異動した。担当するのは下田、三島、新富士、静岡、浜松などの静岡エリアの特約店。LPガスの元売りとして安定供給に務めるとともに、特約店の営業活動をさまざまな角度からサポートしている。
「とくに、新規顧客の獲得に向けた訴求方法をご相談されることが多く、販促ツールの提案などで特約店の営業力アップを後押ししています。また最近は、工場などの工業用需要家様の間で環境対応へのニーズが高まっているので、カーボンクレジットを付与したLPガスをおすすめして、脱炭素への取り組みを支援するケースもあります」(高坂さん)。
もともとLPガスは化石燃料のなかでもCO2排出量が少なく、環境にやさしいエネルギー。重油や灯油からLPガスへの燃料転換も含めて、地域のLPガス需要を増やすために、奮闘する毎日だ。
自ら営業職への異動を希望したものの、業務内容や取引先が大きく変わったため「最初は特約店からの質問内容すら理解できませんでした」という高坂さん。何とかお客さまの役に立ちたいと勉強を重ね、2年目の現在はガス関連の法令や海外情勢など、専門的な知識を踏まえたコンサルティングも行えるようになってきた。
「まだまだ勉強中ですが、社内外で『高坂さんに聞いてみよう』という場面が出てきて、ようやく営業担当としての信頼が積み上がってきた実感があります」と顔をほころばせる。
自身の成果として目指しているのは、特約店への支援を通じて、一般の消費者の方にもっとLPガスを使ってもらうことだ。「そのためには『お困り事を解決して終わり』ではなく、それぞれのお客さまをよく理解し、長期的な目線で支援を続けることが大切だと考えています」(高坂さん)。
オフのわくわくする体験が心の栄養に
4月に長男が誕生したばかりの豊永さん。「もう本当にかわいいです」と頬をゆるめる。オフは小さな息子を連れて、家族3人で近場を散歩することが多くなった。夫婦ともにアウトドア好きということで、「子どもがもっと大きくなったら、キャンプやバーベキューにも連れて行きたい」と成長を楽しみにしている。

買い物帰りに近くの公園で。スーパーでは泣いていたけどニコニコでパシャリ!
小さな頃からサッカーをしてきたこともあり、テレビでサッカーを観戦することも大好き。とくに贔屓のクラブは、ドイツの強豪・バイエルンミュンヘンだ。
「2012-13シーズンの試合を観て『これが僕の理想のサッカーだ!』と、子どもながらに心を射貫かれ、大ファンになりました。常勝クラブのプレッシャーの中で、常に一級品のプレーを体現する、勝者のメンタリティーに魅力を感じています」(豊永さん)。
高坂さんのマイブームは週に一度のジムトレーニング。「実は去年プールに誘われて、水着を着るために通い出したのがきっかけです」と笑うが、気がつけば1年以上続いている。
「運動は得意ではなかったのですが、筋トレのウエイトと回数が増える楽しさや、終わった後の達成感が好きになりました。今ではよいリフレッシュになっています」(高坂さん)。

先日、初めて北海道に行きました。カレーは大好物のひとつなのですが、念願だった本場のスープカレーが食べられて嬉しかったです。
もう一つの趣味はおいしいご飯を食べに行くこと。とくに「初めての食体験」にハマっている。
「色々な国の知らない料理や珍しい食材に興味があって、趣味を同じくする友人と『これどんな料理だろう』『どんな味だろう』と言いながら食べ歩いています。毎回たくさん発見があって、面白いですよ」(高坂さん)。
仕事へのモチベーションは大切な人の存在
最後に、二人の仕事のモチベーションになっていることは何かを聞いてみた。

「家族です。仕事そのものを楽しむことも大切にしていますが、その対価としていただく給料や人との繋がりを、家族の幸せのために活かすことが、自分にとって最も大切。ですから家族がいることは、働くうえでの大きなモチベーションになっています」(豊永さん)

「12名の同期入社の活躍です。他の営業支店だったり、技術部や輸入に関わる部門に配属されたりなど、それぞれの場所でみんながんばっています。ときどき集まって飲み会をしたり、社内での活躍ぶりを耳にしたりすると、『自分も成長しなくては』と大きな刺激になりますね」(高坂さん)