若手社員登場

2025.11.13

三菱総合研究所

チャレンジ精神旺盛な若手社員が考えていることを紹介します。

未来の扉を開く、シンクタンクの仕事の魅力は?

2022年に入社したCR部 未来共創グループの山田 賢杜さんと、2021年に入社した人事部 HR推進グループの鈴木 希さんに話を聞きました。

株式会社三菱総合研究所

1970年設立。産官学との幅広いネットワークや、政策・制度への理解、先端技術に関する科学的知見などの強みを生かし、リサーチ・コンサルティング事業やソリューションの社会実装を通して、社会やお客さまが抱える課題解決に取り組む。現在はとくにDX、GX、人材・ヘルスケアを重点領域と定め、国内外のパートナーとの連携・協業を通じて社会課題の解決を目指す。

若手社員登場 メインビジュアル マンスリーみつびし
インタビュアー写真

山田 賢杜  MASATO YAMADA

2022年入社。CR部 未来共創グループ(兼)政策・経済センター
「より幅広い社会課題に取り組みたいと考え、当社に転職。フラットな雰囲気のなかにも、各々が専門性を持って自分のテーマに熱量高く取り組んでいるので、気づけば私も仕事に夢中になっていました」

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鈴木 希  NOZOMI SUZUKI

2021年入社。人事部 HR推進グループ
「人事として組織の成長に貢献できることに加え、多彩な引き出しを持ち、プロフェッショナルとしての意識が高い社員が多く、常に刺激を受ける環境であることもモチベーションになっています」

革新的な事業の創出を目指し、未来に種をまく

2022年秋に通信インフラ企業の研究所から、キャリア採用で三菱総合研究所に入社した山田 賢杜さん。当初は、情報通信分野のリサーチ・コンサルティングや、先進技術の社会実装に向けた提言研究に取り組んだ。
現在は引き続き研究を続けながら、CR部 未来共創グループに所属。同社の「未来共創イニシアティブ(以下ICF)」に携わり、イノベーションによる解決が期待される社会課題を一冊にまとめた「社会課題リスト」の執筆や、「ICFロボット研究会」の運営を担う。

「ICFは、大企業、スタートアップ、自治体、大学などの会員が集まり、さまざまな社会課題を政策提言やビジネスで解決することを目的とした、オープンイノベーションプラットフォームです。私はそのなかでも、ロボット関連のディープテック(社会実装や事業化によって社会に大きなインパクトを与えるような、潜在力のある科学技術)で市場創造を目指す『ICFロボット研究会』に携わっています」(山田さん)。

具体的には、会員にロボット関連のニーズ・技術シーズをヒアリングし、テーマを決めて研究会を立ち上げ、イベント企画、研究者による技術調査の実施、レポート作成などを担う。

たとえば、労働力不足がとくに深刻な農業やインフラの分野には、根深い問題を解決に導く新たなソリューションが必要だ。そこでロボット活用をひとつの切り口とし、7月に「テクノロジーの先駆者が描く未来社会」というイベントを開催。ロボット開発に取り組むスタートアップが登壇して発表を行い、参加者との間で盛んな質疑応答が行われた。

今、山田さんが期待するのは、柔らかな素材でしなやかに動く「ソフトロボット」という技術だ。繊細な物が扱える、人と安全に作業ができる、形を変えて狭い場所にも入れるなどの特徴を持ち、医療、製造、材料など多くのメーカーが注目。「新市場の創造に向けて、事業共創や政策提言などにつなげていきたいです」と意気込む。

「もともと研究者指向が強いので、ICFで技術開発動向や社会実装の状況などの最新情報を知り、自分のなかに蓄積して、社会へ発信できることが純粋に楽しい。同時に『こんなテーマを求めていました』『ぜひ一緒にやりましょう』と声をいただけると、よりよい未来を目指す共創が広がっていることを感じ、ますますがんばろう!と思います」(山田さん)。

「人を輝かせる」ことで社会課題の解決に貢献

入社1年目から人事部に配属され、同社で働く社員達を支えてきた鈴木 希さん。社員の活躍推進、社員の意識調査、休職制度運用などの担当を経て、2024年秋からはHR推進グループに所属する。

おもな業務は、キャリア採用、およびキャリア入社者研修の運営と、育児や介護の両立支援を担うダイバーシティ推進施策の企画・運営、社内イベントの企画・運営などだ。キャリア採用のプロセス管理においても、主要な役割を果たし、育児・介護休職の運営は、鈴木さんがリーダー役となっている。

「入社前には想像できなかったほど、幅広く色々な業務をしているなあと思います。新人の頃も今も、その思いは同じですね」と笑う。

鈴木さんが三菱総合研究所に入社したのは、ゼミで貧困と教育の問題について学び「官民一体で社会課題の解決に近づける仕事に関わりたい」と考えたことがきっかけだ。さらに入社後、人事部を志望したのは、大学野球を支援するサークルでの経験が大きい。観客動員や優勝パレードの運営に奔走するなか、「自分のサポートで誰かを輝かせる」ことに、大きな喜びを実感したからだ。

社員から個別に相談を受け、キャリアやライフステージに応じた対応を考えるのは、人事にとって重要な仕事だが、やり甲斐とともに常に難しさも感じる。

「話を傾聴しつつ、『この制度を使っては?』『この分野なら希望する経験が積めるのでは?』など、相談者と一緒に悩みながら、選択肢を見つけていくことを大切にしています。ただ、人や状況に寄り添ってしまうあまり、人事としての軸が曖昧になって意思決定に迷うこともあり、そのようなときは一緒に働くメンバーや上司に相談し、確認するようにしています」(鈴木さん)。

社員一人一人の成長を応援するために、イベントの企画にもチーム一丸となって取り組む。 「たとえば、社員一人一人が自らのキャリアを考える場を提供する『キャリアデザインフェス』では、お笑い芸人さんに『お笑い芸人に学ぶ実践キャリア論』というテーマでお話いただき大好評。MRIグループを超えて、社員同士やそのご家族が交流する『MRIファミリーデイ』では、93名のお子さんが社内ツアーに参加し、800名以上の社員とご家族がパーティーを楽しんでくれました」と鈴木さん。

「社員に対してさまざまなサポートや施策を実施し、何らかの解決策や新たな選択肢を提供できたときに、社員から『ありがとう』『ためになった』という言葉がもらえることが、やはりいちばんのモチベーションになります」と笑顔を見せた。

マイブームに熱中しつつも探究心は忘れない

週末は読書や買い物で過ごすことが多かった山田さんが、今年の春から始めたのがランニングだ。
「近所の川沿いを走ってきた妻から『桜がすごくきれいだったよ』と聞いて、自分も真似をしてみたら、汗をかいて体を動かす爽快感にハマってしまいました。それ以来、週に3、4回のペースで走っていて、月に一度は5㎞や10㎞のレースに出ています」(山田さん)。

山田さんが豊洲の海辺のレースに参加したときの一枚。「真夏の開催だったため、ただただ暑かった思い出です(笑)」(山田さん)。

ランニング中はひたすら次の一歩だけに集中し、走り始めると日々の悩みごとは一切忘れてしまう。その一方で「どうすれば長く・楽に・速く走れるか」という、研究者らしい探究心は抑えられない。

「ネットであれこれ調べて、人間の身体の仕組みから走り方を研究したり、練習方法もたくさんあるので、どの組み合わせが効果的かを考えたりして、実践していこうと思っています(笑)。いつかフルマラソンにも挑戦できたら最高ですね」(山田さん)

鈴木さんのオフに欠かせないのは「非日常を味わうこと」。
「日帰りのお出かけも含めて、外へ出ない週末はありません。ちなみに、去年の6月から1年以上連続して毎月旅行に行っています」(鈴木さん)。

「北海道の利尻島・礼文島に行ってきました。『白い恋人』のパッケージにも描かれている利尻富士周辺は、自然豊かでとても癒されます」(鈴木さん)。

「好奇心は結構強い方」という鈴木さん。興味を持ったスポットやアクティビティーがあれば、迷うことなく予約を取り、フットワーク軽く出かけていく。普段は味わえないようなご当地グルメを堪能しながら、その地域の文化について知ることも大好きだ。

「テレビの旅番組もよく観ますが、旅気分に浸るためではなく、情報収集が目的。とくに路線バスの旅行が好きで、いい情報がないか真剣に観ています。日頃から、次の旅のテーマ探しを怠りません(笑)」と楽しそうだ。

それぞれの役割を胸に明日の成長を目指す

最後に、今後の夢や目標を二人に聞いてみた。

「やはり、社会課題を解決するビジネスを形にして世に送り出すことです。今後は、可能性のあるアカデミアやスタートアップを支援する『ディープテック・アクセラレーションプログラム』の企画・検討に力を入れたい。とくにロボットや量子分野の参加スタートアップの取り組みを加速し、事業成長を支援していきたいですね」(山田さん)。

「当社の財産は『人』そのものですから、総合シンクタンクの環境を生かして、社員一人一人がキャリアの枝葉を伸ばしていける、そんな選択を実現できる会社でありたいと思います。担当するキャリア採用でも常に新しい風を入れ、キャリア採用を介して会社を成長させていくことに貢献したいです」(鈴木さん)。

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