2022年に入社した技術開発センター 研究第一グループの山口 聡一朗さんと、2020年に入社した営業本部 営業企画部の高柳 陽佳さんに話を聞きました。
三菱製鋼株式会社
日本最古のばねメーカーとして1904年に誕生した東京スプリング製作所を前身として1949年に設立。特殊鋼鋼材事業、ばね事業、素形材事業などを手がけ素材から製品までの一貫したものづくりを誇る。「2023中期経営計画」では「人を活かし、技術を活かし、時代の波に乗りつづける企業でありたい」をスローガンに掲げ、変化に対する対応力を磨き、お客さまの声に答える製品開発・提供を進めるとともに、社会の発展への貢献など、企業価値向上に向けて全社一丸となって取り組む。
山口 聡一朗 SOICHIRO YAMAGUCHI
2022年入社。技術開発センター 研究第一グループ
「仕事のいちばんのモチベーションは『ある現象の本質的な原因を考察し、理解することの楽しさ』。多岐にわたる業務も、私のなかでの楽しみ方は共通しており、複雑な事象を解き明かすことにやり甲斐を感じます」
高柳 陽佳 HARUKA TAKAYANAGI
2020年入社。営業本部 営業企画部
「業務改善や効率化に取り組むことが、仕事の大きなモチベーションとなっています。また、課題解決や新しい知識の習得を通じて、自分自身の成長や組織への貢献を実感できることも仕事に向き合う原動力になっています」
「思考の持久力」で切りひらく、メカトロニクスの可能性
研究第一グループに所属する山口 聡一朗さんは、「製品開発と評価」を中核に、「新規事業」や「DX推進」といった、性質の異なる3つの業務に同時並行で携わっている。
「製品開発において私が担当しているのは、機械と電子工学を融合させたメカトロニクス分野。ヒンジやギアなどの機構部品を主軸に、3D CADを駆使して試行錯誤を重ねる毎日です。新規事業では、出身地である佐賀県と連携し、鉄鋼副産物の有効利用に向けたプロジェクトが進んでいます。今年度からはDX推進活動のリーダーも務め、業務効率化やITリテラシー教育といった環境づくりも行っています」(山口さん)
山口さんの強みは「思考し続ける持久力」。課題に面白さを見出すと、時間を忘れて没頭する。一方で弱みは「助走が長いこと」だという。
「関心が分散しやすく、『よし、やるぞ』と集中モードに入るまでの時間が長いんです。でも、あちこちに注意を向けることは、多様な知識を蓄積することでもあります。混沌とした情報のなかから糸口を見つけ、点と点を結びつけることで、ひらめくように解決策が見える瞬間があるんです」(山口さん)
助走と持久力をコントロールするため、山口さんは「午前は製品開発、午後はDX推進」など、タスクごとに時間割を決め、時間内の完遂を目指して早めの行動を大切にしている。
初めて指導なしでクレー射撃に挑んだときの写真です。ひとりでやることの難しさを知り、基礎の重みを感じました。今も初心を忘れず、基本に忠実な練習を積み重ねています。
そんな多忙な日々を送る山口さんだが、オフの時間は「的を狙う」という共通点を持つ趣味に没頭している。サバイバルゲームを楽しみ、高校時代に嗜んだ弓道を再開。大学時代からクレー射撃も続けている。
「射撃場や道場は、常に極限の集中が求められる場所。集中すべき対象が明確な環境は、私にとってとても心地いいんです。指導者の方々との和やかな交流も、いいリフレッシュになっています」(山口さん)
「行動力」を強みに、組織の課題解決と改善に挑む
三菱製鋼に入社後、部品事業部を経て、2025年に新体制となった営業企画部に所属することになった高柳 陽佳さんは、現在、営業部門の課題整理や業務改善に向けて取り組んでいる。
「おもな業務は、営業規程の改定に伴う検討や、それを周知するための資料の作成、他部署から新規事業のアイデアを募るイベントの企画・運営などです。営業部門と連携しながら、幅広い業務を担当しています。常に全社的な視点を持ち、より戦略的な判断ができるよう意識しています」(高柳さん)
彼女の最大の強みは、必要だと感じたことに即座に着手する「行動力」。改善の余地があれば、積極的に新しい方法を模索し、実行に移す。一方で、そのスピード感が課題を生む場面もあったと率直に振り返る。
「『こうするとよくなるはず』という自己判断で進めてしまい、他部署との連携において、十分に対応しきれなかったことがありました。最終的に、協力を得られましたが、スピード感だけでなく、周囲への配慮や慎重さも大切だと痛感しました。入社6年目となり、視野が広がってきた今はスピードと確実性の両立を心がけています」(高柳さん)
知人にすすめられて訪れた唐松岳の山頂で撮った一枚。道中の景色も素晴らしく、山頂からの眺めは360°の絶景で心が癒されました。
仕事には責任をもって取り組む一方で、休日の過ごし方はアクティブだ。趣味はハイキング。季節ごとに変わる自然を楽しみながら、自分の足で一歩ずつ山頂を目指す過程に魅了されている。さらに、最近は新たにバンジージャンプにもチャレンジした。
「高さ100m級に挑戦したのですが、怖くて目をつぶったまま飛びました(笑)。でも、終わったあとは恐怖が薄れて、あのスリルが心地よさに変わるんです。次は日本一といわれる200mのジャンプに挑戦して、しっかり景色を見て楽しみたいですね」(高柳さん)
先輩の思考を吸収し、AIと共創する――それぞれの理想へ
今後の抱負として、DX推進リーダーを務める山口さんはAIへの着目を挙げた。
「機構部品の世界には、先人達が築き上げた膨大な『集合知』があります。AIをうまく活用しながら、それらを分析したいです。研究者としてより効率的に業務を進め、既存の枠に捉われない新たな発想で開発に取り組んでいきます」(山口さん)
一方、高柳さんの理想のビジネスパーソンは隣席の先輩。業務面だけでなく人との接し方にも影響を受けたという。
「穏やかで柔軟であり周囲から厚い信頼を寄せられる本当に素敵な女性です。先輩を見ていると、以前自分が後輩を指導していたときに、いかに配慮が足りていなかったか気づかされます。素晴らしい先輩方に囲まれている恵まれた環境だからこそ、先輩方の視点や思考を吸収して成長していきたいです」(高柳さん)
山口さんと高柳さん。ふたりはそれぞれ異なる強みを軸に、自身の課題と向き合いながら、理想の未来へ向かって前進している。