小岩井乳業の小岩井工場周辺のおすすめスポットとして、やはり真っ先に思い浮かぶのは小岩井農場まきば園だろう。とくに場内でしか買えない&持って帰れないヨーグルトや低温殺菌牛乳が有名で、いずれも品質の高さを実感できる味わいだ。また、場内のレストランでは、ジンギスカンやカレーライスをはじめ、おいしいソフトクリームなども楽しめる。ただ、出張でおもむく場合はJR盛岡駅を利用する場合が多いため、今回は盛岡駅周辺を軸に紹介していきたい。
盛岡駅はすべての東北新幹線が止まる駅として仙台駅に次ぐ、北東北のターミナル駅だ。東北新幹線『はやぶさ』と秋田新幹線『こまち』の連結・切り離し作業が毎日行われており、間近で見られる名物スポットとしても知られている。実際、多くの鉄道ファンが10号車と11号車の間に集まり、写真を撮っている様子が見られた。盛岡駅には、JR各線のほか私鉄(第3セクター)として、盛岡から青森県の目時駅までを結ぶIGRいわて銀河鉄道が乗り入れている。
改札を出ると、視線の先には直結の駅ビル『フェザン』を中心に地下街などが広がり、グルメやショッピングを楽しむことができる。1階にある『さわや書店』フェザン店は出版・書店業界では有名な書店で、同店での本の展開をきっかけに全国的にベストセラーになった本も多いといわれている。実際に行ってみると、地元の有名人である宮沢 賢治や石川 啄木のコーナーをはじめ、岩手関連の本がたくさん並んでいる。全国で書店数が減少しているなかで、こんなにいい地元書店が今も駅ビルにあるのは、本好きが多い県民性もあるのだろう。
駅前のエリアに出ようと外へ出るが、外のエリアに直結する道がない。聞けば、駅と外のエリアは地下で直結しているため、地元では地下道を利用することが常識のようだ。お忘れかもしれないが、ニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に行くべき52カ所」で、ロンドンに次ぐ2番目の都市として、盛岡市が選ばれている。それから3年。今もその活気は失われていないように見える。
盛岡といえば、「わんこそば」「じゃじゃ麺」「冷麺」が、盛岡三大麺と呼ばれており、多くの観光客が名物の味を求めて訪れる。盛岡駅から北上川を渡った東側にある大通(おおどおり)と菜園(さいえん)の周辺が盛岡の中心的な繁華街となっており、飲食店や商業施設が集中する。そして盛岡駅前エリアほか、少し離れた肴町エリアにも歴史のある地域密着型の店が並んでいる。
街を歩いていると、大都市にない落ち着きがあり、ゆったりとした気分になれる。そんな心地よい街で小岩井乳業小岩井工場の皆さんはどんなスポットをおすすめしてくれるのだろう。とても楽しみだ。
三ツ石神社
ひっそりとしたたたずまいの神社だが、岩手県の名前の由来といわれるなど、数々の伝説がある名所。
境内にある巨大な花崗岩。鬼が手形を押した場所だけは苔が生えないとされているが、近年はかなり薄れてしまっており、確認することは難しいのだそう。
案内の看板に「鬼の手形」とある地元の神社。境内には3つの巨石があり、「三ツ石と鬼の手形」の物語が、岩手の地名の起源であるといわれている。伝説によれば、この地方に羅刹(らせつ)という鬼が住んでいて、付近の住民を悩ませ旅人を脅していた。そこで人々は三ツ石の神にお祈りをして鬼を捕らえてもらい、境内にある巨大な三ツ石に縛り付けた。鬼は二度と悪事をしないと誓い、約束のしるしに石に手形を押した。二度とこの土地に来ないことは現在の盛岡市を示す「不来方(こずかた)」の名の起こりとされ、手形のうしろには苔が生えないといわれる。「実際には手形がどこにあるのか分かりませんが、鬼が去って喜んだ住民が『さぁさぁ踊れ』と奉納した踊りが東北で有名な盛岡の祭『さんさ踊り』の起源といわれています」(鈴木さん)。これほどの伝説を有する神社なのに、意外にも簡素な構え。もっと注目されてもいい。
盛岡市名須川町2-160
盛岡市中央公園 BeBA TERRACE(ビバテラス)内 Naïf(洋菓子店)と喫茶couleur(クル)
「あそびを学び、まなびを遊ぶ」をコンセプトにしたBeBA TERRACEは、誰もが心地よくいられる(Be)場所(BA)を目指している。
盛岡市西青山町から移転オープンしたというNaïfでは、素朴で美しい彩りのお菓子が人気。
Naïfの姉妹店の喫茶couleurでは、自家焙煎珈琲(660円)のほか、Naïfのデザートや軽食が楽しめる。
盛岡駅西口から徒歩で20分程度、無料駐車場もあり、気軽に立ち寄れる。
盛岡駅から雫石川を渡った先に盛岡市中央公園があるが、そのなかにあるBeBA TERRACEは盛岡市と民間事業者が協定を結んだ新時代の公園。保育園のほか、中央の芝生広場を囲むように、こども図書館、飲食店やカフェ、ホームスパン(羊毛の毛織物)の体験施設、園芸&産直施設などが軒を連ねている。
洋菓子店『Naïf』は、素材の風味を生かした、シンプルなケーキや焼き菓子が人気。黒胡椒とパルメザンチーズのスコーン(389円)など。営業時間は水木金 11:00〜17:00、不定休。
『Naïf』の姉妹店である『喫茶couleur』は、店内での飲食のほか、テイクアウトメニューもあり、森のなかで心地よい時間を過ごすことができる。自家焙煎珈琲(660円)、ソフトクリーム(カップ550円)など。営業時間は月~土10:00~17:00、日曜休。
Naïf
喫茶couleur
盛楼閣
盛岡冷麺の名店として知られる人気店。
盛岡冷麺の御三家のひとつとして知られているが、肉質のいい焼肉も評判。
盛岡駅からも看板が見えるほど便利な場所にあり、わざわざ途中下車して立ち寄る人もいる名店。
JR盛岡駅前にあり、アクセスが非常に便利な地元有名店。「私にとっては、年に1回行くかどうかのご褒美的な存在で、観光客も多いですが、地元の人もよく利用するおいしいお店です」(鈴木さん)。平日の昼から行列ができる。ぴかぴか光っているように見える盛岡冷麺が有名で、焼肉もおいしい。ランチメニューはないが、冷麺を選ぶ客が多いようだ。もちろん焼肉とライスを頼む客も少なくない。盛楼閣冷麺(1,500円)、カルビ(1,700円)、カルビクッパ(1,600円)、ライス(350円)など。営業時間は11:00~00:00、不定休。
岩手県盛岡市盛岡駅前通15-5ワールドインGENプラザ2F
三寿司 総本店
名物の納豆巻(1人前4本、800円)。
三陸の幸をふんだんに使った刺身盛合わせ。
(右)地元で長く愛される人気店。繁華街にあり、気軽に入れて比較的遅くまで開いている。
納豆巻発祥の店といわれる地元の人気寿司店。「よく使うお店で、比較的リーズナブル。店舗が複数あり、週末には満席となることも少なくありません。名物の納豆巻は家族へのお土産で買う場合が多いですね」(鈴木さん)。店内は広く、大人数でも対応可能。刺身盛合わせ(1人前3,000円)、にぎりセット(梅1,450円)、にぎり単品(一貫150円~600円)、ネタには岩手のブランド和牛、前沢牛もある。納豆巻(1人前4本、800円)。営業時間は月~木11:00~14:00(L.O. 13:30)、17:00~22:30(L.O. 22:00)、金・土11:00~23:00(L.O. 22:30)、日曜11:00~22:00(L.O. 料理21:30)。※季節により変更されることがあります。
岩手県盛岡市菜園2-5-3
福田パン、南部せんべい、Barナンブ
福田パンのあん+バター(195円)とダブルウィンナー(385円)。
福田パン 長田町本店。
まめごろう(5枚453円)。
Barナンブ(300円)。
福田パンは多くの人が利用する地元ソウルフードのコッペパン専門店。「本店は何度も利用しています」と佐藤さん。コッペパンに具材をサンドしたものが看板商品で「午前中に行かないと売り切れる人気商品も多いですね。私はあんバターとコンビーフが好きです」(佐藤さん)。あん+バター(195円)、コンビーフ(ポテトサラダ入り)、ダブルウィンナー(各385円)など。価格帯は185円~560円。訪問時にはチキン南蛮、エビカツ、エッグハム、油淋鶏のサンドが午前中ですでに売り切れていた。本店・支店のほか、種類は限られるが盛岡駅でも購入できる。
南部せんべいはいわずと知れた人気のお土産。青森・八戸地域が発祥だが、南部藩主が岩手に居を構えてから盛岡地域に広まり、つくられるようになったそう。なかでもバターや砂糖、卵の入った甘く香ばしい厚焼きせんべいのまめごろう(5枚453円)が人気。最近では甘じょっぱい醤油味のBarナンブ(300円)も注目されている。駅構内や駅ビルでも購入できる。帰りの新幹線で、ビールのつまみにどうぞ。
福田パン
南部せんべい乃 巖手屋(いわてや)
佐藤 武
TAKESHI SATO
副工場長兼総務部長
鈴木 稔広
TOSHIHIRO SUZUKI
製造部
※2026年8月取材時
天野 美羽
MIU AMANO
マーケティング部
マーケティング担当