ロングセラーを続ける『デリカD:5』が6年ぶりに大幅改良、三菱自動車らしさを体現する唯一無二のオールラウンドミニバンの新たな進化の中身とは?
三菱自動車工業(以下、三菱自動車)は、人気のオールラウンドミニバン『デリカD:5』を大幅改良、力強いスタイリングと走破性をさらに進化させ、2026年1月より販売を開始した。『デリカD:5』は、パワフルでありながら静かで滑らかな走りと、電子制御4WDシステムによって高い悪路走破性を実現、まさに三菱自動車らしい唯一無二のオールラウンドミニバンとなっている。
「デリカ」の名前の由来は「デリバリーカー」。さまざまな道路状況において、乗員や荷物を確実に目的地まで運ぶクルマとして、1968年に初代モデルを発売して以来、半世紀以上にわたって支持されており、初代からの累計販売台数138万台以上を誇るロングセラーモデルとなっている。
5 代目となる『デリカD:5』は「ミニバンのやさしさ」と「SUVの力強さ」の融合を開発テーマに、優れた居住性と高い積載性を持つ。オフロードからオンロードまでどこまでも行ける機動性・信頼性をあわせ持ち、ユニークなSUVテイストのミニバンとして2007年1月に発売された。その後、2019年2月には大幅改良を行い、エクステリアでは同社のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用、インテリアでは機能性と上質さをコンセプトに刷新してきた。
同社商品戦略本部チーフ・プロダクト・スペシャリスト(Domestic Vehicle)の藤井 康輔氏は次のように語る。
「デリカは当社の国内ブランドを象徴するクルマであり、ファミリーを中心に登録車のなかで最も売れているロングセラーモデルです。歴史も長く、国内では非常に重要な位置付けのクルマといえます。今回大幅改良された『デリカD:5』もお客さまのさらなるニーズに応え、タフで頼もしく、機能性に裏付けられたモデルとなっています」
あらゆる路面での走破性・操縦安定性の
向上を実現した走行性能の高さ
では、今回の大幅改良した特徴を具体的に見ていこう。まず1つめが「さらなる力強さと高い走破性を表現したエクステリア」だ。フロントグリルとフロントバンパー、リヤバンパーをシンプルで立体感のある力強いデザインとし、リヤゲートでは、「DELICA」ロゴをガーニッシュ内へ取り込むことで、リヤゲートパネルをシンプルでプレミアム感のあるデザインへと変更。また、ボディサイドではワイドで安定感のある足回りと高い走破性を想起させるホイールアーチモールの追加に加え、力強さを強調しギア感を高めた新デザインの18インチアルミホイールを採用した。
ボディカラーでは、人気のソリッド色調グレーに、光の当たり方によってブルーのハイライトが映る特別なカラーである「ムーンストーングレーメタリック」を採用した、「ブラックマイカ」との2トーンを新たに追加。2トーン5色、モノトーン4色の全9色を展開している。
2つめは「先進性に加えギア感とプレミアム感が向上したインテリア」だ。8インチカラー液晶のディスプレイメーターを採用することで視認性が向上したことに加え、インストルメントパネルに採用した金属調アクセントによって、先進性に加え、ギア感とプレミアム感を高めている。また、センターパネルは傷が目立たないダークグレーとしたほか、シートには『DELICA D:5 CHAMONIX』で好評を得ている撥水機能付きのスエード調素材と合成皮革のコンビネーションシート生地を採用。ステッチを内装各部と同様にカーキ色とし、より機能的で統一感のあるインテリアとした。また、センターコンソールとフロアコンソールの下部にUSB Type-Cをそれぞれ2ポート追加し、利便性も向上させた。
さらに3つめの特徴として「あらゆる路面での走破性・操縦安定性の向上を実現した走行性能」が挙げられる。四輪を自在に制御することで車両運動性能を飛躍的に向上させる同社独自の車両運動統合制御システム「S-AWC」により、悪路走破性の向上と、優れた直進安定性と操縦性を実現している。4つのドライブモード(NORMAL/ECO/GRAVEL/SNOW)と、下り坂でも車速を一定に保つヒルディセントコントロールを搭載し、路面状況に応じた最適な走行を可能としている。
『デリカD:5』は年々売れ続ける稀有なクルマ
ぜひ家族で楽しんでほしい
それだけではない。運転支援技術「三菱e-Assist」の強化により、安全性能と利便性を向上させた。「衝突被害軽減ブレーキシステム」では、従来の車両と人物の検知に加え、新たに自転車の検知を可能としたほか、「誤発進抑制機能」では、後退時でもアクセルの踏み間違いに対応している。また、前方車両の発進を知らせる「先行車発進通知」と、前後バンパーに搭載したソナーによって車両付近の障害物のおおよその位置をメーター表示と音で知らせる「パーキングセンサー」を追加した。さらに「マルチアラウンドモニター」では、カメラ画質を従来の約3倍に高めるとともに、両サイドビュー+フロントビュー画面や、バードアイビュー+透過フロントサイドビュー画面を追加することで視認性を向上。さらに移動物検知機能を採用することで、駐車場などでの周囲確認性も向上させた。
『デリカD:5』のユーザーは、自身のスタイルや主張を大事にしているお客さまが多く、家族や仲間との時間を大切にする傾向が高い。また、デリカユーザー同士のネットワークづくりも盛んで、ファンミーティングに約1,200台が集まることもあるという。1968年以来、ロングセラーを続ける「デリカらしさ」は、時代やニーズに合わせて改良され、年々進化しているといえるだろう。藤井氏もこう語る。
「『デリカD:5』は2019年に大幅改良を行って以降、実は2024年度は過去最高の売れ行きとなっており、2025年度はそれを上回るペースで売れています。当社でも年々販売台数が伸びている稀有な存在であり、家族にとって最高に使い勝手のいいクルマです。ぜひ皆さんも新しい『デリカD:5』を楽しんでいただければと考えています」。
INTERVIEWEE
藤井 康輔 KOSUKE FUJII
商品戦略本部
チーフ・プロダクト・スペシャリスト
(Domestic Vehicle)
三菱自動車工業株式会社
1970年4月に三菱重工業から分社し設立された。三菱自動車は現在、SUVづくりのノウハウとラリーで培った四輪制御技術、そして電動化技術に強みをもつ自動車メーカーとして世界から幅広い支持を集めている。また、ルノー、日産自動車とのアライアンスメンバーである。日本とASEAN諸国に生産拠点があり、グローバルで約2万8,000人の従業員を擁している。三菱商事の持分法適用関連会社でもある。