各社のトピックス

2026.01.29

三菱HCキャピタル

Mitsubishi HC Capital Inc.

国内最大規模のオープンイノベーションアイデアソン!
三菱HCキャピタルが「CLAP WakBiz」を開催

三菱HCキャピタルが、国内最大規模となるオープンイノベーションアイデアソンを実施。新事業のハブとなり、リース・ファイナンス事業に留まらない新たなビジネスも模索する。

三菱HCキャピタルは2025年11月、企業数、参加人数ともに国内最大規模となる新事業創出アイデアソン「CLAP WakBiz」を開催した。このイベントは、業界を超えた参加企業が「“ワクワク”しながら、本気で事業に繋げていく機会」として、新事業のアイデア創出や新事業開発担当者の関係構築によるオープンイノベーションの活性化を目的としている。同社は、参加企業を繋ぐ橋渡し役になるとともに、従来のリース・ファイナンス事業に留まらない新たな事業の柱を築くチャンスを得る狙いもある。

「CLAP」は2023年10月に同社のデジタル戦略企画部内で設立されたチームで、社内の営業部門と連携し、パートナーとなる外部企業の調査・発掘、関係構築、新事業案の検討を行っている。CLAPは、「Collaborate Link Achieve Progress」の頭文字。社内外で協力し合い、それぞれの持つ強みを結び付け、強い意志をもって遂行、みんなで前進し、お互いを拍手で称えあうことを目指すという意味だ。
本イベントは「CLAP」と日頃つながりのある大企業の新事業担当者を中心に招待。これまでつながりのなかった企業同士の共創のキッカケとなることを期待し、2024年からスタートしたもので、今回で3回目。東日本旅客鉄道、三菱重工業、三菱地所、J.フロント リテイリング、東芝、それに三菱地所が運営する一般社団法人TMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)が協賛し、上場企業を中心に104社の新事業開発担当者171名と同社社員70名、計241名が参加した。

三菱HCキャピタルは「10年後のありたい姿」の実現に向け、2023~2025年度中期経営計画(2025中計)における事業戦略の1つとして「ビジネスモデルの進化・積層化」を掲げ、既存ビジネスの高付加価値化や新事業の開発を推進している。このイベントもその一環として開催しており、イノベーションを生み出す場を提供するとともに、様々なパートナーとの協業により新事業開発に向けたビジネスモデルの進化を図ることを目的にしている。

名刺交換だけで終わるオープンイノベーションはもういい

CLAP WakBizは大企業同士のオープンイノベーションを通じた新事業創出を本気で実現したいという思いが前提となっている。WakBizという名前も「ワクワクしながらも一過性のイベントで終わるのではなく、本気で新事業につなげたい」という想いを込めている。
ただ、これまでこのような新事業創出は掛け声だけで終わる場合も少なくなかった。デジタル戦略企画部デジタル推進グループ課長代理の高橋良輔さんはこう語る。

「大企業の新事業担当者が集まるコミュニティやイベントはよくあるのですが、何も結果を出せず、名刺交換だけで終わることも少なくありませんでした」
そこで、同社は開催に当たり、次のような4つのメッセージを掲げた。

“名刺交換だけで終わるオープンイノベーションはもういい”=誰かが事業の絵を描かないと共創は生まれない。
“大企業同士であればもっとやれる”=スタートアップ連携だけがオープンイノベーションではない。大企業同士の連携でもっと大きいことができるはず。
“新たな視点で自由に発想しよう”=普段やり取りするのは代わり映えのしないメンバー。普段接点のない企業やメンバーの強みを掛け合わせたら新しい価値が生まれるかもしれない。
“まずはやってみよう”=やれることはすぐやる、今やる。単独でやるには時間がかかることもある。数年かけて単独でやろうとしても、その時には時代は変わっているかもしれない。

同じくデジタル戦略企画部デジタル推進グループ次長の浅井浩平さんが次のように語る。
「1回目は取り組みを始めること自体に意義がありました。3回目の今回は、4つのメッセージを掲げ、本気度を示すとともに内容を充実させており、参加者のイベントに対する期待感はこれまで以上に高かったと思います」

では、今回のイベントで、その効果は実際どれくらいあったのか。
「これまでにない化学反応が起きています。イベント後もやりとりが続いていたり、生まれたアイデアを継続検討したり、次への動きにも積極的になっています。私たちはこのイベントを本気で新事業につなげるオープンイノベーションの場として確立し、そこで各社をつなぐハブとなり、共創が生まれるきっかけを提供する存在になりたいと考えています」(高橋さん)

今後もアイデアの実現性を高め、ネットワーキングを
深くするようなイベントを行っていきたい

第3回目の「WakBiz」は、2025年11月5日の13時から4時間にわたり、高輪ゲートウェイコンベンションセンターで開催された。イベント冒頭では、数多くの企業の立ち上げや成長を支援してきた新規事業家の守屋実さんが、ご自身の経験に基づく新事業の生み出し方について特別講演を行った。

その後、協賛企業(TMIPを除く)が抱える課題を題材にした実践形式のワークショップを実施。1テーブル最低3社以上、4〜5名程度が1チームとなり、全体で50チームほどがチームアップされた後(チーム構成・課題は当日発表)、協賛企業の課題ごとにそれぞれ10チームがアイデアを検討・発表した。その後、協賛企業各社の審査員(役員・部門長)が自社課題に対するアイデアを審査し、「優秀アイデア」を決定。協賛企業からは賞品も授与された。

優秀アイデアの審査基準について高橋さんが語る。
「事務局は審査基準を設けておらず、協賛企業各社の目線で、実現性の高さ、アイデアの斬新さなど、それぞれの理由から選定されています」

今回、東日本旅客鉄道は音を活用した「TOUCH DE VOICE」、三菱重工業は「スマートリリーフ(大規模施設におけるトイレタイミング最適化サービス)」、三菱地所は「丸の内村」、J.フロント リテイリングは「SHINSAIBASHI SMART POC」、東芝は「ビジチケ」を「優秀アイデア」に選んだ。
イベント実施から3カ月後の2026年2月には、参加者同士がより交流を深めるためのアフター懇親会(ミニアイデアソン)も実施される予定だ。

「私達にはすべての案件に関わりたいという意識はありません。あくまでハブとなって事業のきっかけにつなげたい。イベントで生まれ、継続検討されているアイデアもいくつかありますが、今後はアイデアの実現性をもっと高め、ネットワーキングをより深くするようなイベントにしていきたいと考えています」(浅井さん)

第4回目の開催に向け、高橋さんは次のようなメッセージを送る。
「大企業連携という観点から、三菱グループの現場レベルでのつながりをもっとオープンに充実させていきたいですね。大企業同士であれば、さらに大きなことができます。ここで生まれたつながりが新規事業の創出や日本の持続的成長につながるでしょう。まさに三菱グループが中心となって日本の大企業をつなげて、成長させていけたらと思っています」

INTERVIEWEES

インタビュアー写真

浅井 浩平  KOHEI ASAI

デジタル戦略企画部
デジタル推進グループ
次長

インタビュアー写真

高橋 良輔  RYOSUKE TAKAHASHI

デジタル戦略企画部
デジタル推進グループ
課長代理

三菱HCキャピタル株式会社

東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング
2021年4月に三菱UFJリースと日立キャピタルの経営統合によって誕生。“未踏の未来へ、ともに挑むイノベーター”を「10年後のありたい姿」に掲げ、その実現に向けて、祖業のリースはもとより、有形無形のアセットの潜在価値を最大限に活用したサービスや事業経営などに取り組んでいます。

過去の記事

TOP