各社のトピックス

2026.09.10

三菱ケミカルグループ

Mitsubishi Chemical Group Corporation

インフラの重要性を伝えながら、
三菱ケミカルグループが
アルミ樹脂複合材“アルポリック”の展開を強化

三菱ケミカルグループでインフラ事業を担う三菱ケミカルインフラテックは、アルミ樹脂複合材「アルポリック™」のグローバル展開を加速している。そして同時に、社会や暮らしを支えるインフラの重要性を伝える活動にも注力。事業展開と啓発活動の両面から、持続可能な社会基盤づくりに取り組んでいる。

三菱ケミカルインフラテックの主力製品であるアルポリック™シリーズは、50年以上の歴史をもつアルミ樹脂複合材。表面にアルミニウムやステンレス、芯材に樹脂や不燃無機物を使用した3層構造となっているのが特徴だ。軽量でありながら高い耐久性と加工性を実現している。事業開始当初はサインや看板用途が中心だったが、今では商業施設や高層ビルの外壁・内装など幅広い用途で採用されている。130カ国以上で販売され、世界の街並みや建築インフラを支えるグローバル建材として存在感を高め、成長を続けている。

アルポリック™の素材構成。

では、アルポリックの強みはどこにあるのか。
もともとは木材や金属の単板の代替として生まれたものだが、金属単板と比較して、優れた平滑性により美しい平面を実現できる点だ。また耐久性も抜群で、グローバルで20年の製品保証を提供しており、長期間にわたり建築物の美観を保つことができる。さらに芯材に樹脂を用いることで軽量化を実現し、建築物の重量負荷低減に貢献している。同社アルポリックビジネスユニット事業企画部マーケティングマネジャーの吉峯 俊輔さんは次のように語る。

「ほかにも、高い剛性によって変形しにくく、耐震性の向上や火災リスクの低減など安全面でも優れた効果を発揮します。建築物の長寿命化に加え、更新やメンテナンス頻度を軽減できるため、ライフサイクルコストの削減や資源の有効活用にも貢献します。」

【各エリアの主要な不燃関連認定についてはこちら】
グローバル:Fire Safety – Alpolic
欧州:ALP_Broschuere_Brandschutz_2026_EN_AK nach RZ_220626.pdf
日本:防火認定一覧20260301

アルミ樹脂複合材として
世界で初めて欧州の厳しい防火基準をクリア

白色のアルポリック™が美しい施工事例(ホテル外壁適用例・アルポリック™ A2 / Limassol Del Mar / キプロス共和国)

なぜアルポリックが今、世界で注目を集めているのか。
その大きな契機となったのが2020年だ。各国で建築物の防火規制が強化されるなか、同製品は世界の防火規格の中で最も厳しい規格の1つである欧州の「Euroclass A1」の認証を、アルミ樹脂複合材として世界で初めて取得した。その後も各国・各地域の防火基準に対応し、認証取得を拡大。高い安全性に加え、建築物の意匠性、加工性を兼ね備えた建材として価値が評価され、先進国を中心に採用が広がった。

現在、欧州やオーストラリアでは「アルポリック™NC/A1」の名称で積極的に拡販を行っており、2026年5月からはアメリカでも「アルポリック™ NC-US」の販売を開始した。アメリカの防火基準は欧州ほど厳しくないものの、アルミ単板など他素材からの置き換えなど防火対応不燃グレードとして新たな市場開拓を狙っている。吉峯さんは言う。

「1990年代前半より先進国や新興国で都市開発が加速したことで、各国・地域の防火基準への対応が求められるようになりました。認証取得と製品開発を着実に進めながら販売基盤を構築し、その積み重ねが現在のグローバル展開につながっています。」

国内競合メーカーのなかでも、アルミ樹脂複合材の外装分野においてグローバルで防火基準をクリアしている製品は同社以外、存在しない。同マーケティンググループの山崎 夏美さんはこう語る。

虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの壁面。

「現在はコンビニの内外装や建具、輸送トラックのボディほか、病院や手術室の内装、介護施設などでも活用できるよう、消臭・抗菌などの機能を持つ表面塗料の開発に取り組んでいます。意匠の美しさだけでなく、より高い機能を素材に持たせることで、さらに活用領域を広げていきたいと考えています」

アルポリック™シリーズはアルミ、芯材ともにマテリアルリサイクルすることができ、資源の有効活用にもつながる。最近ではデータセンター向けなどへの販路拡大を図っている。

インフラを気軽に考えるきっかけを提供
12月6日を「インフラ・ミライデー」に

こうしたなか、同社は社会課題解決の一環として持続的なインフラ整備の必要性を広めるために、2024年12月から「インフラ・ミライ・プロジェクト」という取り組みを行っている。同社業務部購買・業務支援グループの大野 真菜さんは述べる。

「電気や道路、水、通信など、私達の暮らしを支えるインフラは普段あまり意識されることのない存在です。しかし、トラブルが起きたときにはその重要性があらためて注目されます。このプロジェクトではインフラを支える技術や人、維持管理の取り組み、そして未来につながる新しい可能性などを紹介しながら、インフラを身近に感じていただくきっかけづくりを目指しています」

特設サイトで紹介されている首都圏外郭放水路。

特設サイトでは、たとえば水害の軽減を目的につくられた首都圏外郭放水路の圧倒的なスケールや高度な技術をレポートで発信したり、12月6日を「インフラ・ミライデー」と記念日に設定したり、インフラを考える機会を提供することに努めている。

また、サポーター企業として共感してくれる企業や個人事業主、自治体などを募っているほか、新たなコンテンツとして『インフラ偏愛図鑑』をリリース、インフラにまつわる豆知識や偏愛コメントを紹介、社会を支えるインフラづくりの大切さをアピールしている。

写真家の山崎 エリナさんが独自の視点でとらえたインフラの部品達を発信するコンテンツ『インフラ偏愛図鑑』。写真は看板に注目したもの。点検の記録のメモとしてチョーク跡が壁に残っている。

このようにインフラ事業を中心にさまざまな取り組みを見せる三菱ケミカルインフラテック。インフラ事業にかける思いについて最後に3人からメッセージをもらった。

「建材は普段あまり意識されることのない存在ですが、皆さんの安全を支える大切なものなので、信頼性を積み重ねていきたいです。また、資源の有効活用は重要な課題ですので、サーキュラーエコノミーにも主体的に取り組んでいきたいですね」(山崎さん)

「もっと安全に安心して豊かな都市開発に使っていただけるよう、世界一安心安全なアルミ樹脂複合材を目指します」(吉峯さん)

「インフラを支える技術や人、そして未来につながる取り組みについて広く発信していきたいと思っています。12月6日のインフラ・ミライデーが、インフラについて考えるきっかけの一つになればうれしいです」(大野さん)

INTERVIEWEES

インタビュアー写真

吉峯 俊輔  SHUNSUKE YOSHIMINE

三菱ケミカルインフラテック
アルポリックビジネスユニット
事業企画部 マーケティンググループ
マネジャー
兼業務部購買・業務支援グループ

インタビュアー写真

山崎 夏美  NATSUMI YAMAZAKI

三菱ケミカルインフラテック
アルポリックビジネスユニット
事業企画部 マーケティンググループ

インタビュアー写真

大野 真菜  MANA OHNO

三菱ケミカルインフラテック
管理本部 業務部 購買・業務支援グループ

三菱ケミカルグループ

東京都千代田区丸の内1-1-1パレスビル
「革新的なソリューションで、人、社会、そして地球の心地よさが続いていくKAITEKIの実現をリードする」というPurposeのもと、社会課題に最適なソリューションを提供し続け、素材の力でお客様を感動させる「グリーン・スペシャリティ企業」になることをめざす。

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