
旅行ガイドブック「地球の歩き方」とコラボした『地球の歩き方 オルカン』が8月下旬に発売される。本書をもとに三菱UFJアセットマネジメントが運用する『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(愛称:オルカン)のさらなる認知拡大を図る。
三菱UFJアセットマネジメント監修のもと、旅行ガイドブック「地球の歩き方」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」がコラボした『地球の歩き方 オルカン』が2025年8月28日に発売された。オルカンの秘密に迫る公式ガイドブックとして、同社とMSCI Inc.(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が全面協力し監修を担当した。オールカラー224ページで、価格は税込2,420円。全国の書店およびオンライン書店にて発売される。同社ストラテジック・リサーチ部プロダクトグループチーフマネジャーの鈴木 志紀さんはこう語る。
「本書の刊行によって、これまでリーチできていなかった層だけでなく、すでにオルカンで資産運用されている方達にも、さらにオルカンについて詳しく知っていただくべく本書を読んでいただければと考えています」

打ち合わせ風景
世界47カ国・地域の
金融・産業情報を掲載
「地球の歩き方」シリーズは旅行ガイドブックとして知名度も高く、読者のなかにも読んだことのある人は多いだろう。「地球の歩き方」はこれまでも特別コラボ版として旅行以外のテーマにも取り組んでおり、今回は第6弾となる。もちろん金融ジャンル・投資信託を取り上げるのは初めてで、内容も興味深い。オルカンらしく金融や産業を中心に、オルカンが組み入れている世界47カ国・地域の見どころ情報を提供している。ガイドブックであるだけに写真が豊富で、各国の産業や会社情報などが地理情報も織り交ぜて解説されている。世界経済の概観を知るためにも大いに役立つ優れモノだ。同社ストラテジック・リサーチ部長兼プロダクトグループのグループマネジャーである近藤 壮さんも次のように語る。
「オルカンを知らなくても、知的好奇心を満足させられる内容となっています。見どころ情報についても、フェラーリの本社やサウジアラビアの石油関連施設など、普段見ることができない写真や情報も豊富に掲載され、オルカンがどんなところに投資しているのか。イメージをしやすくなっています。これを見るだけで世界のビジネス情報が俯瞰できるので、ビジネス書としても使える一冊となっています」
ほかにもオルカン誕生秘話や裏話、用語解説、ファンドマネジャーの一日など、オルカンについて知りたいことが盛りだくさん。同社ストラテジック・リサーチ部プロダクトグループアシスタントマネジャーの栗野 息吹さんは言う。
「監修という立場で関わりましたが、内容的にとても充実しています。本書をきっかけにオルカンを深く知っていただき、長期投資に寄り添うツールとして、そしてこれからの資産形成を支える一助としてご活用いたたきだいと思っています」

国や地域の基本データはもちろん、おもな産業や「オルカン」に組み入れられているTOP銘柄の社名と業種も分かりやすく紹介している。
歴史的なヒット商品である
オルカンの販売網の拡大も
オルカンは全世界の株式に投資する、指数連動型のインデックス投信。2024年1月にNISA(少額投資非課税制度)が大幅拡充されて以降、NISAの買い付けランキングで上位に位置し、2025年7月末時点の純資産総額は6兆8,583億円 。個人投資家を中心に多くの方に人気があり、投信の世界でも歴史的なヒット商品となっている。現在の保有者数は516万人(2025年6月時点、大手ネット証券5社にヒアリングした情報に基づく受益者の延べ人数)で、オルカンを含めたeMAXIS Slim シリーズは2025年7月末時点で、純資産総額は約18兆128億円にのぼる。同社ストラテジック・リサーチ部プロダクトグループアソシエイトの棚橋 梨実花さんはこう述べる。
「最近では20~30代の若年層も将来を見据えて資産運用に前向きで、投資に関する好奇心も高い傾向があります。これからも幅広い層にオルカンを活用していただきたいと考えています」
オルカンの魅力のひとつは低コストにある。信託報酬は年0.05775%以内(税込)年率と業界最低水準で、全世界47カ国・地域、約2,500銘柄と幅広く分散投資でき、信託期間は無期限である。 「今後はネット証券のみならず、オンラインでお取り引きいただける地域金融機関などにもさらに販路を広げていきたいと考えています」(近藤さん) オルカンは「eMAXIS Slim」シリーズのひとつで、ほかにもS&P500に連動をめざす「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(スリムS&P500)も人気がある。鈴木さんはこう言う。 「オルカン人気の背景には長期投資という考え方が日本の個人投資家にも定着しつつあることを示しています。これからも長期投資の視点から無理のない投資をすることが大切であることを情報発信していきます。本書をきっかけに、今後も投資信託がもっと皆さんの身近な存在になれるように、努力していきたいと思っています」。
INTERVIEWEE

左より
栗野 息吹 IBUKI KURINO
ストラテジック・リサーチ部
プロダクトグループ
アシスタントマネジャー
鈴木 志紀 SHINO SUZUKI
ストラテジック・リサーチ部
プロダクトグループ
チーフマネジャー
近藤 壮 TAKESHI KONDO
ストラテジック・リサーチ部長
兼プロダクトグループ
グループマネジャー
棚橋 梨実花 RIMIKA TANAHASHI
ストラテジック・リサーチ部
プロダクトグループ
アソシエイト
三菱UFJアセットマネジメント株式会社
東京都港区東新橋1-9-1東京汐留ビルディング
1985年8月設立。三菱UFJ国際投信から、2023年10月現社名へ変更。運用資産は投資信託:42.1兆円、投資一任・投資助言:6.1兆円(2025年3月末基準)、役職員数911名。
人気商品は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(愛称:オルカン)と、S&P500連動の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(スリムS&P500)。2本の保有者数は延べ1,000万人を超える。